コナサン、ミンニチワ!この9月は二度巡って来た暦上の三連休。先週の一回目は、全て実家の用件に充て、後何年できるかと言う親孝行に少しでも充てようと思った次第。二回目の今回は、昨日と一昨日、拙勤務先の行事があった為、残りの今日だけが休養日であります。天候にも恵まれ、個人行動ができなかったのは事実だが、本業にての取引先各位にもまあ好感して頂けたし、無事終了したので、それはそれで良いかとも思う。遠出や写真撮りなどは、又来週以降の楽しみと言う所でしょう。
さて、そうした事共の実現の為にも、交通手段は欠かせないものだが、昨年来北日本のJR北海道社(以後J北社と略す)管内にて、多くの線路の整備不良などと、それに絡む列車事故の続発が発覚、高速で走行中の特急列車の突然の火災事故を初め、複数回の貨物列車の脱線、甚だしい所では、これも緊急時自動列車停止装置ATSの、同社職員による破壊事件や、覚醒剤服用疑惑など、あの原子力発電所事故を起こした東京電力(今回、敢えて社名を表す事にした)と、体質面はさして変わらないのではないかと思ってしまう程の不祥事を連発しているのだ。
一鉄道愛好者として、国家機関による監査活動中でもあり、俺は、叶う事ならなるべくこの問題には触れまいとして、正直 J北社一連の不祥事へのコメントなどを避けようとして参ったのは事実だ。本当は、取るべき態度ではないかも知れない。しかしながら、分っているだけで100件に近い線路整備の不具合、客が乗った実走中の特急列車発火、薬物使用などの綱紀問題や、果ては列車の命綱とも言える、緊急時自動停止システムの、運転担当による破壊活動(それも実走中の旅客列車で!)と来ては、最早沈黙は不適切と言うものだろう。つまり「庇い切れなくなった」と言う事だ。
線路の不具合の問題を見ても、J北社は、札幌本社と保線部門トップとの間で、こうした問題に対する情報共有ができていたのか、国家機関は、その辺りの所も掘り下げて、踏み込んだ監査をして頂きたい。J北本社は、旅客列車が頻繁に通る本線々路の不具合は掌握していたが、待避線などの所謂「副本線」についてはその限りでなかった様だ。その様な取組み姿勢は決して適切とは言えず、まずはその辺りより糾されるべき。待避待機の為の線路だからと言って、その手入れを怠っていては、いずれ本線の場合と同様に、命に係わる大事故の引鉄となりかねない。遅きに失したかもだが、どの線路も同様に厳しく維持管理する姿勢に立ち返るべきではないのか。その為に、その歴史上その様な問題を殆ど引き起こさなかった、日本国有鉄道時代の強い取組み姿勢も再評価されるべきだろう。札幌本社と保線部門による、徹底した情報の共有強化も改めて構築されなければならず、それを阻む要因は、徹底して排除されなければならない。
こうした取組みは、車両や運転面にも及ぶだろう。ディーゼル動力が主な(一部電車もあるが)J北特急車は、基本最高速度130km/Hでの高速走行が可能だが、ご存じの発火事故などもあって、当面最高速を基本より10ないし20km/H引き下げる措置が取られる様だ。同レベルのディーゼル車両は当地東海にても多くが運行されるが、こちらのそれらは、今日までただの一度も目立った不具合を起こしていない。その事にも留意願いたいし、これまで長年かかって築き上げて来た、高速道や航空に対する競争力が損なわれる訳で、日々の特急減便と相まって、営業損失は計り知れないものがあろう。管理監督不行き届きによる、全取締役の処分と報酬カットを要求したい所だが、留任する以上は、こうした所の回復にも死力を尽くして頂きたいものだ。
一度損なわれた鉄道への信頼は、容易な事では回復しないだろう。J北社の社長も会見で触れてはおられたが、今回の不祥事は、組織のあり様から来ているのも事実。一度ゼロ・ペースで原点に立ち返り、他のJR社や私鉄各社の、安全への真摯な取組みを今一度謙虚に学び直して頂きたい、と強く思うのは、決して俺一人ではないと感じるのだが。