Blog~続・トイレの雑記帳

鉄道画像メインの「ゆる鉄写真ブログ」のつもりでしたが、
政治社会の事共について記したくなり、現在に至ります。

新幹線各線の手荷物検査は当然だ

2020-02-03 20:35:17 | 社会・経済

今 この話をするのは適切ではないかも知れないが、覚悟の上で記そうと思う。世界的流行が拡大中の中国大陸発、新型コロナ・ウィルス肺炎のあおりで中止された中国人渡日旅客人口は、団体分だけでほぼ 40万人に上るという話だ。1人当たり消費総額は 20万円強で、単純計算しても経済面のマイナスは数百億円規模は下らない様だ。

我々はこの疫病との向き合いに際し 中国人全般にマイナス・イメージを抱きがちだが、それは決して中国大陸の一般庶民に向けられてはならないだろう。彼等の多くも又 被害者であり、目下はそれぞれが全力で新型肺炎の終息に尽力されている。本当に非難さるべきは、コウモリなどの野生動物を 衛生面の管理が不良なまま費消する事への歴史的なリスク啓蒙の不足や、病気の流行が始まった当初の北京政府・習 近平(しー・じんぴん)中共執行部の拙劣な初動対応姿勢が主だろう。我国における病気の水際対策に不徹底が見られるのは遺憾だが、我々日本人もそこの所を見間違えぬ様、冷静な向き合いを心がけたいものだ。流行病対策の基本はやはり「自衛」だと改めて思う。

本題です。新型肺炎流行の兆候とその対策報道の陰に隠れて目立たなかった話題をもう一つ。東海道・山陽・東北などの各新幹線主要駅において、今夏開会予定の東京五輪及び障碍五輪を見据え、乗客各位の手荷物検査が開始される運びだとか。当然の決定だろう。むしろ遅きに失した感がなくもないが。

方法としては、他の交通機関と同様 密室空間でもある新幹線列車内に、爆発物持込によるテロ行為を志向する勢力を想定。 まずは JR東海と同東日本の両社が管理の東京、品川など主な駅の新幹線改札口や自動機を含めた券売ブースの付近にて、爆発物の臭いに対応した探知犬を伴った検査を 職員が巡回方式で行う由。不審物が疑われる場合には、警備員らがその場で詳しく検査をする方式の様だ。警察側とも連携、昨年前述二社が合同で 東京駅にての実証実験に臨み、大きな混乱なく検査を行える態勢を確認した由。

東京駅にての各新幹線利用人口は約 20万人/日で、どうしても乗客の待ち時間が生じる空港などの X線検査に比し、探知犬巡回のスタイルでは乗客の動きや流れを止める事なく不審物発見に繋げられる事と、大型設備の設置スペースも必要なく 導入は容易とされる。配備に向けた準備に入った探知犬は十数頭とみられる。

当面は主要駅に限られるとはいえ、新幹線にも手荷物検査を行う流れが見えてきたのは当然、と改めて思う。既にテロ行為を志向する海外の過激勢力の一部には、東海道・山陽をメインに各新幹線の保安度セキュリティにつき 踏み込んだ調査をしている向きもあるやに聞いている。車内防カメの増設や、以前より高頻度の警備の方の警乗も勿論必要だが、嗅覚に優れた犬の力を借りた手荷物検査のアイデアは、拙的には大いに評価したく、今日明日は無理としても、行く行くは全新幹線駅に広げてもらいたい警戒スタイルでもある。

一部の犬アレルギーの各位や浅はかな動物愛護勢力から批判が出そうなのは承知だが、今夏に迫った東京五輪及び障碍五輪を控え、万一のテロの脅威からどう乗客の生命を守るかは、やはり事前に真摯な対応をすべき課題である。空港とは異なる乗車環境の新幹線手荷物検査についての この優れたアイデアが、直ぐにではなくても確実に広まり、安全・安心を支えるシステムに育つ事を祈念するものである。更に申せば、此度は新型肺炎流行のせいもあって渡日を見合わせた外国人旅客各位も、諸事落ち着いて再来の折には、こうした検査を「やむなき事」として受容されるのではないか。今回画像は、当地の玄関 JR名古屋駅にての東海道・山陽新幹線「のぞみ」上下列車邂逅の模様を。

コメント (2)
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