この物語(小説)は事実を100パーセント忠実に再現してるので、私的な作り話が少なく(と僕は思う)作者にとっては、まこと書くのに辛かったと思いますが、読者にすれば歴史の表裏を知るに、最高の物語(小説)だと思うのであります。
この物語(小説)を執筆するにあたり、5年余りの準備期間と完結までの5年、計10年がかりの長編大作、今でも人気作家として不動の位置にある司馬遼太郎渾身の大作「坂の上の雲」もいよいよクライマックスです。
ロシア帝国の威信をかけたバルチック艦隊がついにその姿を現し、国家の命運を背負った聯合艦隊が迎撃する日本海海戦、戦闘開始の信号は秋山真之の名文による
皇国の興廃、此の一戦にあり。各員一層奮励努力せよ。
死闘が繰り広げられ、結果的には聯合艦隊の圧勝になりますが、武士道が残っていたこの明治時代の軍人のおかげで、今の日本があるのでしょう。(その後の日本の歴史は別として)
大変長い小説ですが、感動の完結編。
さすがに読み疲れ、寝不足気味であります。