25年ぶり、リーグ優勝を東京ドームで決めたカープ。
41年前、後楽園球場で優勝を決めた思い出が蘇ってきました。
12球団のなかで唯一の市民球団。
ファンの思い入れや愛情は他とは一線を画しています。
優勝決定となった9月10日の巨人戦の先発オーダーの今季の年棒を見ると…
カープの先発黒田の6億は別格として
カープ
田中 4100万円
菊池 8500
丸 8500
新井 6000
鈴木 1700
松山 2800
安部 1080
石原 1億
黒田 6億
巨人
長野 1億7500万
亀井 7000
坂本 2億5000
阿部 3億2600
村田 3億
ギャレット3億500
小林 2600
マイコラス2億4000
他人の財布の心配ではないが、いかにカープが低予算で効率よく勝利を手にしたかがわかる。
貧乏球団の代名詞のように言われてきたカープだが、75年の初優勝から90年代初頭までは強豪の仲間入りを果たすが、FA制度と逆指名という逆風が襲った。
主力の年棒は跳ね上がり、新人の獲得にも巨額の資金が必要となる。
川口和久、江藤智、金本知憲、新井貴浩らがFAで他球団に流れ、黒田博樹や前田健太らがメジャーの門を叩いていった。
だがカープにはこうした逆風をはね返す創意と工夫がある。
無名の選手でも練習で鍛え、育てるというのがポイント。
ドラフト候補を注視する最大のポイントは投手ならピンチで打たれたとき、打者ならチャンスで打てない時の態度、さらにユニフォームの着こなしから走り方、スィングの格好良さを見るという。
カープ伝統の野球漬けの日々と、若手を積極的に起用する土壌があって花開いたワケですよね。
広島という地方都市の市民球団として、地元ファンとともに歩んできたこれまでの流れが、熱狂の渦を全国区にした今年のカープ。
まだしばらくは強いカープの時代が続きまっせ