一畑百貨店のデパ地下でわら納豆みつけた
納豆はネバネバが命である。
納豆を深鉢の容器に移し、およそ1分かき回し続けたのち箸を垂直に立てスッと真上に引き抜く。
深鉢の中の納豆は、攪拌と粘転の激動の時代を終え、事態は動乱から収束へと向かいつつある。
そこのところへ醤油を少し注ぐ。
少し注いではかき回し、また注いではかき回す。
醤油を入れ終わったらネギを入れる。
ネギを入れてかき回し、最後にカラシを入れてかき回す。
あとのものは一切入れない。
熱いご飯の上に、たっぷりのネバネバ納豆をかける。
ご飯粒のネバネバと納豆のネバネバで、口の中はネバネバの香りに満ち、せわしなくズルズルとかっこむ。
これが実にうまい。
やはり納豆の命はネバネバだなぁ、との思いを強くするのであった。