お歳寄りの居酒屋ってどういう店だろう。
場所は出雲の代官町あたり。
小路の奥のちょっと粋な小料理屋。
「よう」と暖簾をくぐると着物に白割烹着の女将が「あーら、お久しぶり」と胸元でパチンと手をたたいてお迎え。
まだ充分色気のある四十がらみ。
カウンターの向こうで「社長どうも」と板前も挨拶する。
「はじめはおビールね、板さん、お刺身何かいいところ切ってさしあげて」とてきぱき進めて熱いおしぼりをほどいて渡す。
いいですねぇ~、こういうの。
もうちょっと続けますか。
「女将、ちょっと太ったじゃない❓」
「んもう、社長のいじわる」
「私も一杯いただくわ、ちょっと、おビールグラス頂戴」
かちん、ソグングソグ。
「あ~美味しい、さ、もひとつ」
「うん、アルバイトのあの女子大生、今日はいないの❓」
「あら、お目当てね(つねる)」
「いてて…」
ばかばかしい、やめましょう。
ゴールデンウィークも後半。
どこもかしこも混雑してるみたい。
これまでボーとして生きてきたので、ビルマという国がいつからミヤンマーと呼ばれるようになったのか分からない。
ウクライナやイスラエルなどの戦争がまるで他人事のような平和ボケした国、日本。
年金を貰うような歳になると、尚更ボーとしてしまうような気配を感じる今日この頃、なのであります。