Sometime Somewhere

気ままに撮った花々を、気ままにアップしています。
お越しくださった際、足跡を残してくださるとうれしいです。

セッコク、イカリソウ、ニョイスミレ、ハナイカダ  円覚寺・黄梅院

2012-05-05 20:35:23 | 鎌倉

円覚寺境内の一番奥まったところにある塔頭・黄梅院(おうばいいん)、四季を通して様々な花が境内を彩ります。

Img_4083blog_2山門手前の山際にはショカッサイ(諸葛菜)とその奥の咲き始めのシラユキゲシ(白雪芥子)の群生が見事です。(残念ながら、シラユキゲシは画像には写っていませんが)

「ショカッサイ」は、中国原産で江戸時代に日本に持ち込まれ、いまでは野生化しているとのことです。

私の記憶では、30年ほど前には鎌倉では今ほどの群生はなく、この花を見るために覚園寺近くまで行っていたように思います。

オオアラセイトウ、ハナダイコンなどの別名がありますが、私はショカッサイという名の響きとこの花の風情が大好きです。

                                                       

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境内にはたくさんのシャガ(射干)が花を咲かせていますが、2輪だけ陽をあびている姿が仲睦まじくて…いいですね~

                                    

                                    

                                    

                                                       

                                                                                                                                                  

Img_4089blog Img_4087blog 梅の古木に白と淡いピンクの「セッコク(石斛)」の花。

岩の上や大木に着生するラン科の着生植物で、黄梅院には数株見ることができます。

                        

                                           

                                           

                                                       

                                                                                                               

Img_4091blog_3 Img_4095blog 花の形を舟の碇(いかり)に見立てた「イカリソウ(碇草)」です。

左の白いイカリソウは「バイカイカリソウ(梅花碇草)」という名札がついていましたが、バイカイカリソウには距(きょ)が無いことが特徴なのに、画像のは距がありますので、トキワイカリソウではないかと思います(不確かですが…)

                              

                              

                                                       

                                                                                                             

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小さな花ですので、今まで見逃していたのかもしれませんが、藤棚の下に思いがけない「ニョイスミレ(如意菫)」(別名:ツボスミレ)の群生。

白色で、直径1cmほどと可愛らしい花です。唇弁には緻密な紫色のすじがあります。

                                           

                                           

                                                        

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葉っぱの上に地味ですがれっきとした花が、ちょこんと乗っかった「ハナイカダ(花筏)」

名の由来は見たとおり、花を乗せた葉を筏に見立てたものです。

雌雄異株で、葉の上に雌花はふつう1個、雄花は数個つくそうです。画像は2枚とも雌花ですが、左のように2個ついているのも見られました。

                                           

                                                       

                                                       

Img_4127blog 山門手前で咲き始めていた「シラユキゲシ(白雪芥子)」です。

ケシ科の多年草で、日陰でも良く咲き、増えます。

うつむき加減に咲く、白い4弁の花は清楚で、お寺の庭に似合います。

                                           

                                           

                                          

                                                       

( 2012年4月29日撮影   円覚寺・黄梅院 )

                                                         

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カヤラン、シャクナゲ、シャガ   円覚寺・如意庵

2012-05-04 16:38:54 | 鎌倉

円覚寺に19(現在)ある塔頭のひとつの如意庵(にょいあん)、普段は非公開で山門から境内を覗くだけでした。

毎年行われていたのかもしれませんが、連休の29日に行ったときには公開されていて、初めて境内に入ることができました。

Img_4066blog 客殿(だと思うのですが)の見事な襖の前には、いつも季節の花が活けてあります。

非公開のときでも山門から眺めることができるので、いつも何が活けてあるのかと楽しみで石段を上って行きます。

この日は新緑の清しい楓と紅い和蝋燭、控えめな灯りで素敵でした。

                                                         

Img_4049blog 境内の梅の古木にカヤランが何株もついていました。

今までビャクシンなどに着床しているのしか見たことが無かったので、ちょっとびっくりでした。

フリー百科事典“ウィキペディア”には栽培などについて

栽培は可能だが環境適応性に乏しく、湿度・通風・日照・潅水量などの諸条件がすべて適切でないと長期育成は困難である。

生長が遅いので環境不適応になっていても気付くのが遅れやすく、小型種で栄養蓄積量が限られるため一度衰弱させると回復不能になる場合がある。

育成には栽培者の技量以外の環境要因が強く影響し、山間部では特別な世話もせず吊るしておくだけで増殖しているのに市街地ではいくら工夫しても衰弱死する、といった例がみられる。

と書いてあり、これだけたくさんのカヤランが毎年花を咲かせるには、円覚寺境内の生育環境が良いからなのだと感じました。

                                                                         

Img_4057blog Img_4055blog 黄色のツツジかと思いましたが、良く見るとシャクナゲ(石楠花)の佇まい。

品種名はわかりませんが、庭の苔と調和した美しい姿でした。

                        

                        

                        

                                                       

                                                       

Img_4044hblog Img_4069blog 如意庵山門手前にはシャガ(射干)が群生しています。

陽に透けた花姿も、木塀の前に佇んでいる姿も絵になります♪

                        

                                          

                                         

                                                        

( 2012年4月29日撮影   円覚寺・如意庵 )

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ツリガネズイセン、オオアマナ、カンアオイ   円覚寺・龍隠庵

2012-05-03 21:00:04 | 鎌倉

Img_3993blog 円覚寺の塔頭・龍隠庵は、選仏場と居士林の間の細い道を入っていった少し小高い場所にあります。

境内からは三門、仏殿、居士林など円覚寺の境内を俯瞰することができ、境内には檀家の方々が植えられた様々な花が咲きます。

連休2日目の4月29日に訪れたときには、東日本大震災復興支援の呈茶をしていて、円覚寺の境内を眺めながら頂いてきました。お抹茶の泡が宝石のように美しくて、頂いてしまうのが勿体無いくらいでした。

                                                         

Img_3979blog 龍隠庵の参道脇、ちょうど居士林と隣り合わせの庭には、早春のソシンロウバイにはじまり秋の紅葉まで、様々な種類の花が一年を通していれかわりたちかわり咲きます。

今の時期は、オオデマリ、クリスマスローズ、黄水仙、ムラサキケマン、シロヤマブキ、釣鐘水仙etc...

円覚寺にくると龍隠庵には必ず寄って、静かでまったりできる時間と撮影を楽しむことにしています。

                                                        

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「ツリガネズイセン(釣鐘水仙)」

ヨーロッパ原産で明治末期に日本に渡来してきたそうです。

白、ピンク、ブルーの3色、可愛い花です。

                                           

                                           

                                                       

                                                                  

                                                        

Img_3982blog 「オオアマナ(大甘菜)」

上の釣鐘水仙と同じユリ科の多年草で、ヨーロッパ原産で明治のころ観賞用に日本に入り、その後野生化したそうです。

茎は上部で穂状に分枝し、その先端に直径3cmの白い6弁花をつけます。

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シロヤマブキ(白山吹)も咲いています。

                        

                        

                        

                                                       

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6月になるとイワタバコが咲く崖に一株の「カンアオイ(寒葵)」、覆いかぶさった葉にちょっとどいてもらうと、地味ながら花を見ることができます。暗紫色の奇妙な形をしていますが、れっきとした花です。

ウマノスズクサ科カンアオイ属、山地の林内にはえる常緑の多年草、いつも龍隠庵に立ち寄ったときは葉の中を覗き込むのが習慣になっています。

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ボリジ、ナツグミ、シロヤマブキ   北鎌倉・円覚寺(白雲庵前)

2012-05-02 20:39:11 | 鎌倉

Img_3897blog 北鎌倉駅から大船方面に向かった線路沿いも、いつも立ち寄るコースです。

ホームと道の間の石垣上には、ムシクサ、キュウリグサ、ムラサキケマン、オオイヌノフグリ、タカサブロウなど小さな花が咲いています。

コースの途中にある民家前の小さな花壇には、もう「ウツギ(空木)」の白い花が咲いていました。

                                                       

円覚寺の塔頭・白雲庵の前の参道にも、小さな花をはじめ椿やキヅタなどの木の花も見ることができます。

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Img_3920blog Img_3923blog お寺にはちょっと似合わないかな…と感じるハーブの「ボリジ」が斜面にたくさん咲いています。

ムラサキ科の1年草で、ここ数年、毎年白とブルーの花を見ることができるので、楽しみに。。

花は砂糖漬け、若葉は天ぷらやサラダに使われるそうです。

                                           

                                                       

                                                        

Img_3928blog たぶん「ナツグミ(夏茱萸)」だと思います。

2~3年前に剪定をされてしまって、花があまりつかなかったのですが、今年はたくさん咲いていました。

少し高いところに咲いていたので、花のアップは撮れなくて残念でした。

                                           

                                           

                                                       

                                                                               

                                                       

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バラ科ヤマブキ属の落葉低木「シロヤマブキ(白山吹)」です。(花が純白で4弁花のものをそう分類をしているようです)

ヤマブキと言えば、黄色の花を思い浮かべると思いますが、鎌倉では意外にこの白花をよく見かけます。

黄色のヤマブキは実ができませんが、白は黒い実をつけ実生で育てることができるそうです、また、この黒い実は年を越して、翌年の花と一緒に見ることができることもあります。

                                                        

                                                        

(2012年4月29日撮影  円覚寺・白雲庵参道 )                                           

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カヤラン、シャガ   北鎌倉・円覚寺境内

2012-05-01 20:05:36 | 鎌倉

連休2日目の4月29日は、北鎌倉・円覚寺へ行ってきました。

境内は新緑のきれいな時季を迎え爽やかでした。

今日から何回かに分けて、境内と塔頭に咲いていた花などをご紹介しようと思います。

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居士林前の楓、秋には紅葉がきれいですが、今は新緑。

清々しい佇まいに、人々が足を止め眺めます。

月末ごろには、石段脇にツルボの淡いピンクの花が見られると思います。

                                             

                                           

                                                                              

                                                        

Img_4165blog Img_3952blog                   

                  

                  

                   

                                                       

                                                        

Img_3966blog Img_4169blog 「カヤラン(榧蘭)」

ラン科カヤラン属の多年草で、日本固有の着生ランのひとつ。

細長い葉の並んでいる様子が常緑針葉樹のイチイ科のカヤ(榧)ににているところからつけられた名のようです。

仏殿や大方丈前に植えられているビョクシン(柏槇)の木などに着生して、ちょうど5月の連休あたりにクリーム色の花を下向きにぶら下がった状態で咲かせます。

いつもは下ばかり向いての撮影ですが、このときばかりはひたすら上を向いて。。

                                                       

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鎌倉の寺社の境内で良く見られる「シャガ(射干)、円覚寺の境内にもいたるところに咲いているこの時季の代表的な花です。

アヤメ科アヤメ属の多年草で、古い時代に中国から渡来したともいわれているそうです。

( 2012年4月29日撮影  北鎌倉・円覚寺 )

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