少し後戻りになりますが、5月7日に行った新緑の中の円覚寺境内をご紹介します。
いつも円覚寺へは北鎌倉駅から線路沿いに戻り、塔頭・雲頂庵(非公開)から白雲庵前を通り、龍隠庵~如意庵(非公開)~黄梅院を巡るのがいつものコースです。
7日も同じコースで、境内の新緑や花々を楽しみながら時を過ごしました。
雲頂庵の本堂裏には見事なツツジが斜面いっぱいに咲いていました。非公開の塔頭ですので、塀の外側から爪先立ちで撮影をしました。
選仏場と居士林の間を入ると龍隠庵へと続く小道です。
居士林の入り口は大きな楓の木があり、秋には紅葉の美しい場所です。
今は新緑の時季。緑に囲まれた居士林の門の風景に目を奪われます。
龍隠庵の境内からは、仏殿や選仏場、居士林などを眺めることができます。
秋の紅葉の頃には右下のような景色になります(2010年11月25日に撮影)
龍隠庵の境内はそれほど広くはありませんが、キイジョウロウホトトギスやイワタバコ、エビネをはじめとして多種多様な花が植えられています。
特に私が好きなのは、春に咲く、花弁の先が仄かに紅色を帯びている一重の枝垂れ桜です。今年も撮り逃してしまいましたが、来年こそは…と思っています。
緋毛氈を敷いた縁台には、連休に呈茶で使った茶筅(ちゃせん)が干してありました。隣には干し椎茸と切干大根も、、、♪
如意庵への石段にはちょうどツツジの花、石段を上って振り返ると大楓の新緑でした。
石段途中から望む黄梅院は、すっかり緑の中に隠れてしまっていました。
黄梅院へ向かう途中のタマアジサイの大株の足元にも、白鹿洞入り口にも、マルバウツギの白い花が咲いていました。
続燈庵入り口には淡い紫のツツジ、黄梅院の境内には紫と白のシラン(紫蘭)とヤブデマリを小さくしたようなチャボヤブデマリがちょうど見頃でした。
( 2012年5月7日撮影 北鎌倉・円覚寺 )
撮影をしてから10日ほど経っていますので、ツツジやシランなどの花はもう終わってしまっているかもしれません。
でも、境内は新緑から深緑へと、、、その景色もまた美しいのではないかと思います。