有名タレントの逮捕により、来る衆議院選よりもマスコミに大きく取り上げられている感のある薬物汚染問題。
個人の薬物使用、依存は他人に迷惑をかけているのではないから、それほど大騒ぎするほどのものでもない、なんて言っている人がいるが、本当にそうだろうか?
薬物中毒者は薬物依存で正常な判断能力を失われ、健康を蝕まれ、家族を巻き込んでその生活を破壊し、薬物入手の為に支払われた金は犯罪組織の資金源になる。
この小さな島国では、人材こそ宝。国民のひとりひとりが、まさに人財。それを蝕む薬物汚染は、国の存亡を危うくする重大問題だ。
民間の薬物依存症リハビリ施設であるダルク(Drug Addiction Rehabiritation Center)によれば、薬物依存から立ち直るのに、最低でも依存期間の3倍の年月がかかると言う。つまり3年薬物依存だった人は9年、5年だった人は15年、さらにその歳月を無事に経過して後も、油断すると薬物に手を染めてしまう恐れがあるらしい。それこそ一生かけて、薬物依存の誘惑と闘わなければならないのだ。だったら最初から、そんな悪魔(薬物)には近づかないこと。君子危うきに近寄らずとは、このことなり。
最初から、そんなものに関わらなかったら、あたらエネルギーを浪費することもなかったろうに。もっと自分自身の人生を豊かにするような、ひいては国や社会に貢献できるようなことにエネルギーを注げたであろうに。
初犯では執行猶予判決が出ることが多いようだが、一般社会に放免するより、治療施設で隔離し、一定期間治療に専念させるようにしたら良いのにと思う。取り巻く環境が悪いからこそ、薬物依存の事態を招いたに違いないからだ。しかし、そのコストは誰が負担するのか?刑務所でも受刑者ひとりあたり年間250万円かかる、と言う話も聞いた(←真偽のほどは不明)。こうしたコスト削減の為にも、国を挙げて薬物犯罪撲滅に力を入れないと、この国は本当に潰れてしまう。これだけ薬物蔓延の話を耳にすると、日本転覆を狙った、どこぞの国か犯罪組織の陰謀ではないかとさえ勘ぐってしまう。
言うまでもなく、悪事に手を染めた人間は道徳心が弱いから、悪事が露見し、それが他者によって強制的に阻止されない限り歯止めが利かず、心身共に確実に蝕まれて悲惨な末路が待っている(それは万引き窃盗犯も同じ!)。その意味で、薬物依存者は、そのことが露見し、逮捕されたことは幸運だと思った方がいい。悔い改めて、立ち直るチャンスを与えられたのである。救いの手が差し伸べられたと言っても良いだろう。
今朝のニュースでも大麻事犯の検挙者の大半が10~20代だと言う。大麻は安全・無害とぬかす輩がいるが、大麻が恐ろしいのは、あらゆる薬物の入り口になることではないか?大麻に手を染めた時点で、他の薬物へのハードルが低くなってしまう。身体がまだ出来上がっていない10代で薬物に手を染めてしまったら、将来深刻な健康被害に見舞われる可能性が高いし、女性なら我が子の身体に何らかの悪影響だって与えるかもしれない。
10代と言ったら、まだ親(もしくは親に代わる保護者)の保護責任の範疇にある世代。いったい親は何をしているんだろう?自分で生んだ我が子が心配ではないのか?生んだからには、責任を持って自立できるよう育て上げるのが親の務めではないか?この世には子どもを望んでも恵まれない人がいる一方で、子どもに恵まれながら、親としての責任を果たさない人がいる。なんと皮肉なことよ。しかし、「皮肉なことよ」のひとことで済ませられる話では、もちろんない。親はどんなに忙しくても、我が子の挙動は常に監視するくらいの気構えでないと、今の世の中は危険過ぎると思う。親は、いつもしつこいくらいに「おまえのことをいつも思っているよ。心配しているよ。」というシグナルを、子どもに発することが大切なのではないか?
今回、酒井法子容疑者に対して最も腹立たしいのは、子どもを持つ身でありながら、薬物に手を染めたことである。薬物によって両親を失った子どもは気の毒としか言いようがない。しかも酒井容疑者の子どもは、これだけ大々的に報道がなされ、彼には逃げ場がないのだ。
まもなく学校は新学期を迎えるが、学校や周囲の人々は、どうやって彼を受け入れるべきなのだろう?薬物依存者の子どもだからと排除するのはもっての外だし、腫れ物に触るように扱うのも彼の為にはならないだろう。幸い、酒井容疑者はPTA活動は真面目に務めていたらしい。そういった面も持ち合わせていたのが、せめてもの救いだ。酒井容疑者が我が子の為に、親として真摯な面もあったことを認める親御さんが、酒井容疑者の子どもが通う学校にはいる。そこを突破口に、この難局を学校も乗り切って欲しい(もしかしたら、いたたまれなくて転校してしまうかもしれないが)。
彼はもう十分過ぎるほど傷ついている。彼自身は10歳にして、”そういう親”の元に生まれた運命を受け入れ、それによって被るであろう数々の苦難に、これから立ち向かわなければならないのだ。おそらく周囲(特に現状では祖父母だろうか?)の支えが大事なんだろうな。とまれ、どんな状況にも挫けないで、自分を大事にして(親がどうであれ、子どもには罪はないし、独立した存在として扱われるべきだろう)、心を強く持って生きて行って欲しいと思う。彼の人生は、彼自身のものなのだから。不徳の親の影響を受けるにしても、それによって彼の人生がすべて台無しになるわけではないはずだから。
個人の薬物使用、依存は他人に迷惑をかけているのではないから、それほど大騒ぎするほどのものでもない、なんて言っている人がいるが、本当にそうだろうか?
薬物中毒者は薬物依存で正常な判断能力を失われ、健康を蝕まれ、家族を巻き込んでその生活を破壊し、薬物入手の為に支払われた金は犯罪組織の資金源になる。
この小さな島国では、人材こそ宝。国民のひとりひとりが、まさに人財。それを蝕む薬物汚染は、国の存亡を危うくする重大問題だ。
民間の薬物依存症リハビリ施設であるダルク(Drug Addiction Rehabiritation Center)によれば、薬物依存から立ち直るのに、最低でも依存期間の3倍の年月がかかると言う。つまり3年薬物依存だった人は9年、5年だった人は15年、さらにその歳月を無事に経過して後も、油断すると薬物に手を染めてしまう恐れがあるらしい。それこそ一生かけて、薬物依存の誘惑と闘わなければならないのだ。だったら最初から、そんな悪魔(薬物)には近づかないこと。君子危うきに近寄らずとは、このことなり。
最初から、そんなものに関わらなかったら、あたらエネルギーを浪費することもなかったろうに。もっと自分自身の人生を豊かにするような、ひいては国や社会に貢献できるようなことにエネルギーを注げたであろうに。
初犯では執行猶予判決が出ることが多いようだが、一般社会に放免するより、治療施設で隔離し、一定期間治療に専念させるようにしたら良いのにと思う。取り巻く環境が悪いからこそ、薬物依存の事態を招いたに違いないからだ。しかし、そのコストは誰が負担するのか?刑務所でも受刑者ひとりあたり年間250万円かかる、と言う話も聞いた(←真偽のほどは不明)。こうしたコスト削減の為にも、国を挙げて薬物犯罪撲滅に力を入れないと、この国は本当に潰れてしまう。これだけ薬物蔓延の話を耳にすると、日本転覆を狙った、どこぞの国か犯罪組織の陰謀ではないかとさえ勘ぐってしまう。
言うまでもなく、悪事に手を染めた人間は道徳心が弱いから、悪事が露見し、それが他者によって強制的に阻止されない限り歯止めが利かず、心身共に確実に蝕まれて悲惨な末路が待っている(それは万引き窃盗犯も同じ!)。その意味で、薬物依存者は、そのことが露見し、逮捕されたことは幸運だと思った方がいい。悔い改めて、立ち直るチャンスを与えられたのである。救いの手が差し伸べられたと言っても良いだろう。
今朝のニュースでも大麻事犯の検挙者の大半が10~20代だと言う。大麻は安全・無害とぬかす輩がいるが、大麻が恐ろしいのは、あらゆる薬物の入り口になることではないか?大麻に手を染めた時点で、他の薬物へのハードルが低くなってしまう。身体がまだ出来上がっていない10代で薬物に手を染めてしまったら、将来深刻な健康被害に見舞われる可能性が高いし、女性なら我が子の身体に何らかの悪影響だって与えるかもしれない。
10代と言ったら、まだ親(もしくは親に代わる保護者)の保護責任の範疇にある世代。いったい親は何をしているんだろう?自分で生んだ我が子が心配ではないのか?生んだからには、責任を持って自立できるよう育て上げるのが親の務めではないか?この世には子どもを望んでも恵まれない人がいる一方で、子どもに恵まれながら、親としての責任を果たさない人がいる。なんと皮肉なことよ。しかし、「皮肉なことよ」のひとことで済ませられる話では、もちろんない。親はどんなに忙しくても、我が子の挙動は常に監視するくらいの気構えでないと、今の世の中は危険過ぎると思う。親は、いつもしつこいくらいに「おまえのことをいつも思っているよ。心配しているよ。」というシグナルを、子どもに発することが大切なのではないか?
今回、酒井法子容疑者に対して最も腹立たしいのは、子どもを持つ身でありながら、薬物に手を染めたことである。薬物によって両親を失った子どもは気の毒としか言いようがない。しかも酒井容疑者の子どもは、これだけ大々的に報道がなされ、彼には逃げ場がないのだ。
まもなく学校は新学期を迎えるが、学校や周囲の人々は、どうやって彼を受け入れるべきなのだろう?薬物依存者の子どもだからと排除するのはもっての外だし、腫れ物に触るように扱うのも彼の為にはならないだろう。幸い、酒井容疑者はPTA活動は真面目に務めていたらしい。そういった面も持ち合わせていたのが、せめてもの救いだ。酒井容疑者が我が子の為に、親として真摯な面もあったことを認める親御さんが、酒井容疑者の子どもが通う学校にはいる。そこを突破口に、この難局を学校も乗り切って欲しい(もしかしたら、いたたまれなくて転校してしまうかもしれないが)。
彼はもう十分過ぎるほど傷ついている。彼自身は10歳にして、”そういう親”の元に生まれた運命を受け入れ、それによって被るであろう数々の苦難に、これから立ち向かわなければならないのだ。おそらく周囲(特に現状では祖父母だろうか?)の支えが大事なんだろうな。とまれ、どんな状況にも挫けないで、自分を大事にして(親がどうであれ、子どもには罪はないし、独立した存在として扱われるべきだろう)、心を強く持って生きて行って欲しいと思う。彼の人生は、彼自身のものなのだから。不徳の親の影響を受けるにしても、それによって彼の人生がすべて台無しになるわけではないはずだから。