本作は2014年記事の【再掲】です。政治とジャーナリズムの、一筋縄では行かない関係性をスリリングに描いて、大変興味深い内容の作品なので改めてご紹介。ニクソン大統領の再評価に繋がる内容でもあります。本作を見れば、歴代大統領とは異質なドナルド・トランプ次期大統領も後年、歴史的にどのように評価されるのか、興味をそそられることでしょう。
「ウォーターゲート事件」だけでは語れないリチャード・ニクソンとい . . . 本文を読む
昨日、夫と映画を見た。小池徹平主演の『ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれない』と言う長たらしいタイトルの映画だ。中学時代に受けたイジメをきっかけに8年間自室に引きこもり状態にあった若者が、一念発起して就活したものの、よりによって労働基準完全無視の所謂「ブラック会社」に就職してしまった顛末を、面白おかしく描いている。原作者の実体験に基づく実話らしい(←どうも2ch発らしい)。
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「究極の母性愛」に恐怖するも、共感する自分がいる 久々に映画の感想を書いてみようと思う。選んだ1本は韓国映画『母なる証明』。韓国の鬼才、ポン・ジュノ監督の最新作である。監督が「韓国の母」と呼ばれるベテラン女優キム・ヘジャの「美ぼうの内側に秘めた感情の激しさと繊細さにインスピレーションを受けて企画した」(2009.5.19シネマトゥデイ記事)作品らしい。 とにかく、先ずキム・ヘジャ演じる「人目も憚ら . . . 本文を読む
◆当初の記事が長くなり過ぎたので、前編、後編に分割しました。以下は後編です。
◆なかなかの佳作(この辺りからは順位は関係なし、見た順)
★★★
写真は『ディファイアンス』より。ダニエル・クレイグ
11.永遠の子どもたち:哀しく切ないファンタジー。母の我が子への思いは永遠に…
12.禅~ZEN:生真面目なまでに曹洞宗の開祖、道元の生涯を描く。
13.ディファイアンス:WWⅡ時にあった、知 . . . 本文を読む
光陰矢のごとし~もう既に2009年も半分が過ぎました。そこで、私的な上半期公開映画の総まとめです。
今般、「どんだけ上から目線?」と言う言い回しが流行しているようです。もちろん批判的ニュアンスを含んだもので、「そう言うアンタは何様のつもり?」と同義語のようです。そもそも「目線」と言うのは、映画・演劇・テレビ業界の用語らしいですね。それがテレビのバラエティ番組等でタレントらが多用するにつけ、広 . . . 本文を読む
ミュージカル映画としての完成度はさておき、楽しみましょう♪
既に昨夏には欧米で公開されていたこの作品。真冬の日本にギリシャの目映いばかりの陽光と暖かな風を運んで来た。それにしても待たせるなあ…
ミュージカル『マンマ・ミーア』が上演された
ロンドン、ウエスト・エンドのプリンス・オブ・ウェールズ劇場
言わずと知れた、1999年にロンドンのウエスト・エンドで初演の舞台ミュージカルの映画化作品であ . . . 本文を読む
「青い鳥」に気づけなかった夫婦の物語
かの『タイタニック』以来11年ぶりの共演でも話題となったレオナルド・ディカプリオ×ケイト・ウィンスレットの主演作である。監督は舞台演出をキャリアの出発点に、初映画監督作『アメリカン・ビューティ』(1999)で米アカデミー監督賞、作品賞を受賞したサム・メンデス(ケイト・ウィンスレットの夫でもある)。その冷徹な人間観察に基づく人物描写は容赦なく、時に痛々し . . . 本文を読む
まずは、映画で”心穏やかに”1年のスタートを切る
今年の見初めはこの作品となった。日本曹洞宗の開祖、道元の伝記映画である。二大総本山のひとつ、総持寺は我が家の近隣にあり(私には石原裕次郎の菩提寺?と言うイメージが強い)もうひとつの総本山、永平寺には昨夏行ったばかりである。これも何かの縁であろうと思い、本作を新年見初めの1本に選んだ。
因みに選択に迷ったもう1本は、これまた伝記映画の(こちら . . . 本文を読む