英英仏西、演技賞は欧州勢が独占
WOWOWで授賞式を見ました。振り返れば昨年の第79回は、マーティン・スコセッシ監督の長年の映画界への貢献を称える論功賞的意味合いが強かった。始まる前から「『ディパーテッド』で【作品賞】は決まり!」というような出来レースの様相を呈していて、『ディパーテッド』自体にあまり魅力を感じなかった私には些か納得の行かないものでした。その意味で今年は予想外の展開(下馬評を . . . 本文を読む
最近聞いた話には心境複雑になった。
★C型肝炎訴訟もひとつの区切りがついた。と言っても、患者団体にとっては製薬会社という最後の壁が残っている。それに関して、元製薬会社勤務の友人が思いがけないことを言った。
「確かに製薬会社の責任は大きいけれど、もし、あの場で血液製剤を使っていなかったら、彼女達はほぼ確実に出血多量で死んでいたと思うよ」
もしあの場で血液製剤を投与されることなく死んでいたら、20年 . . . 本文を読む
◆東京国立近代美術館『わたしいまめまいしたわ―現代美術に見る自己と他者』展
昨日は家族で竹橋にある東京国立近代美術館へ行って来た。現在、『わたしいまめまいしたわ』という軽妙な回文のタイトルがチョット気になる展覧会を開催中である。カテゴリーは現代アート。展示作品は絵画、彫刻、ポスター、版画、写真、インスタレーション、ビデオアートと盛り沢山。
近代に至るまで、美術の担い手はアーティスト本人の意 . . . 本文を読む
「あってはならない事故」と言うけれど、残念ながら人間は過ちを犯してしまうものだと思う。一瞬の気の緩みやちょっとした不注意(そう、ひとつひとつは本当に”ちょっとした不注意”)の重なりが事故を招く(だからこそ、できるだけ事故を未然に防ぐ為の「失敗学」のような学問も生まれたのだろう)。後から次々と明るみになる”新事実”は、当事者の自己保身から来る迷いが事実の隠蔽を招いているのか?
昨夜の三浦友和主 . . . 本文を読む
絶妙なチームワークを見せるハッサンとアミール
今月は『アメリカン・ギャングスター(American Gangster)』、『ラスト、コーション(Lust,Caution)/色・戒』、そして表題の『君のためなら千回でも』と、立て続けに見応えのある作品に出会い、映画ファン冥利に尽きる。
どの作品もそれぞれに印象深く、自分なりに思うところがあるが、今日は録画で見たペドロ・アルモドバル脚本・監督 . . . 本文を読む
以前WOWOWで放映されたのを録画していたのだが、ずっと見ないままになっていた。先の連休中にやっと見た。1986年カンヌ国際映画祭パルム・ドール受賞作品。
18世紀半ばの南米が舞台。イエズス会宣教活動にまつわる悲劇を描いた作品。まず、南米奥地のイグアスの滝上流にあるインディオの村にも、イエズス会の宣教師が布教に訪れていたとは驚き。宣教師らはそこで苦心惨憺の末、インディオらと共に理想郷を築 . . . 本文を読む
沖縄の置かれた状況が問題なのか?大人は子供を守ることはできないのか?
沖縄で中学生の女子生徒が米兵に暴行されたとして、沖縄県はもとより国もこの事件を重大視している(と言っても政府は、米軍基地再編問題に支障を来すことを恐れてのことだろう)。
第一報では、見知らぬ男性に誘われるままバイクに同乗した女子中学生の軽率さを訝った。もしかしたら、読んだ新聞記事(日経)のニュアンスに誘導された印象だった . . . 本文を読む
何やら歌手の倖田來未の失言が物議を醸しているようだ。新アルバムの販促キャンペーンの一環で、1日パーソナリティを務めた深夜ラジオ番組での失言らしい。
確かに「35歳以上の妊婦の羊水は腐っている」という発言自体は思慮を欠くもので、少なからぬ人々を傷つけたのかもしれない。しかし彼女位の年代の女の子の認識は、程度の差こそあれこんなものじゃないのって感じがしなくもない。普段の生活環境からして正しい医学 . . . 本文を読む
昨日の夕方、何気なくマンション1階の掲示板を見たら、訃報の貼り紙が。なんと同じ階の奥様。急なことに驚いた。前日5日に亡くなられたらしい。しかし死因は不明。今年度、私は町内会の役員の当番で、度々その奥様とは玄関先で募金のお願いなどのやりとりがあった。昨年12月にも普段と変わりないご様子で、明るく応対しておられた。その奥様の訃報にただただ驚くばかりだ。まだ61歳の若さ。上品な雰囲気を湛え、いつ、どこで . . . 本文を読む
『やさしい嘘』―その背景を知る
一般の日本人には馴染みの薄い旧ソ連の小国グルジアとフランスを舞台にした映画です。私自身がグルジアという国の名を耳にしたのは何年か前のオリンピックの開会式だったかな?英語では「ジョージア」って言うんですよね。皆さんはこの国についてどの程度ご存知ですか?ちなみにグルジアの国民は自国のことを「サカルトヴェロ」と呼ぶそうです。首都はトビリシ。
一見してあまりにも . . . 本文を読む