2006年6月30日初出記事の再掲です。
本作の製作・監督・脚本を全て一手に引き受けたのが、ニュージーランド出身のアンドリュー・ニコル。調べてみたら、この人、凄い人なのだ。
97年に自らのオリジナル脚本「ガタカ」で監督デビュー。ジム・キャリー主演の「トゥルーマン・ショー」の脚本も手がけ、アル・パチーノ主演の「シモーヌ」でも製作・脚本・監督を担当。さらにスピルバーグ監督の「ターミナル」の原案 . . . 本文を読む
実は元々アン・ハサウェイと言う女優があまり好きではなかった。ジュリア・ロバーツの後釜を狙っているのかな?という印象が拭えないからだ。
面長の輪郭につぶらな瞳と大きな口。ハリウッドでスター女優として成功する条件なのだろうか?
そもそもジュリア・ロバーツが『プリティ・ウーマン』でブレイクした時にもオードリー・ヘップバーンを真似ているのか、と憤慨した私。とは言え、その後の彼女 . . . 本文を読む
また一人だけ目立っているよ、トムくん…
先々行ロードショーを見て来ました。
いつもは空いているシネコンのチケット売り場に珍しく長い行列ができていて不思議だったのですが、その行列のほぼ全員が、この作品の上映館に吸い込まれて行きました。
その中の一人である自分が言うのも何ですが、このシリーズの人気、健在なんですね。感想を一言で言うと、ジョン・ウー監督の手になる前作よりも面白かった!
. . . 本文を読む
WOWOWで放映されたのを見た。日本では昨夏単館系で公開されたようだ。公開時のキャッチ・コピーは「赤ずきんが仕掛ける狼へのゲーム」。出会い系サイトで出会ったロリコン趣味の32才の男と14才の早熟な女子中学生。しかしその出会いは偶然ではなく、少女が仕掛けた巧妙な罠だった…という話です。男性諸氏にとっては身の毛もよだつ展開だと思う。
ロリコン男を懲らしめる?14才の少女役を演じたのは、
撮影 . . . 本文を読む
私は音楽に関しては楽譜もまともに読めないほどの門外漢ですが、
楽曲を聴くのは大好きです。邦楽、洋楽、クラシック、ポップス、
ジャズ、そして演歌とジャンルを問わず。
「素晴らしいものはジャンルを超えて素晴らしい」というスタンス。
だから我が家のCDラックには、バッハから石川さゆりまで
揃っています(笑)。
さて、本作はベートーヴェンの『第九』初演前後の物語を軸に、
彼の最晩年の姿を描いた作品。 . . . 本文を読む
珍しく息子の方から時代劇映画を見たいと言い出した。
今話題の『武士の一分』である。
これには彼なりのちょっとした理由があった。
2004年に単行本の発行部数が一億冊を超えた人気漫画
『スラムダンク』の作者井上雄彦氏のもうひとつのヒット作
『バガボンド』に影響されて、と言って良いだろうか。
そもそも息子と井上雄彦作品との出会いにも面白いものがある。
当初私の担当美容師であったK君(若干20代半 . . . 本文を読む
”トゥモロ”ーとは即ち”子供”のことを意味するのだろう。
子供のいない世界に”明日”、ひいては”未来”はないのだから。
今からそう遠くない未来の時代設定で、
子供が誕生しなくなった世界を描く本作。
”未来”が絶たれたその世界はやはり殺伐として、荒廃して、
希望を失った人々はもはや生気を失っている。
今や世界人口は60億を超えて、
なお開発途上国では増加の一途を辿ってはいるが、
日本など一部の先進 . . . 本文を読む
いつもと変わりない1日のはずだった…
つい最近、九州の義妹のお母さんが他界した。
「明後日そっち(実家)に行くね」
と電話で話した2日後にお母さんは倒れ、
そのまま意識が戻ることなく帰らぬ人となったそうだ。
この頃は友人の両親の訃報を耳にすることも多く、
その度に自分の親のことを思うものだから、
義妹の話にも胸が詰まった。
徐々に衰えて行くのなら、まだ心の準備ができる。
しかし事故や急病に . . . 本文を読む
英国諜報員はこうでなくっちゃ…
あのジェームズ・ボンドが帰って来た!
このところ、シリーズ物は原点回帰というか、
”事始め”物語が多い。
本作『007 カジノ・ロワイヤル』も、
新しいボンド俳優、ダニエル・クレイグを迎えて、
ジェームズ・ボンドが”007”になるところから始まる
まさに『007 ジェームズ・ボンド ビギンズ』と言った趣。
「俺のボンド役に文句は言わせないぜ」
そんな声が聞こえ . . . 本文を読む
昨日の試写会を見ての私的レビューです。
本作はいい意味で私の予想を裏切った。
深い感銘を受けたと言っていい。
第一部の『父親たちの星条旗』で
あえて顔の見えない敵として描かれた日本兵の
血の通った人間としての姿が、
米国人監督クリント・イーストウッドの公正な眼差しで、
誠実に丹念に描かれていたからだ。
最前線で敵味方に分かれて戦う日米それぞれの兵士は、
確実に誰かの息子であり、或いは夫であり . . . 本文を読む