今年度で12年間務めたボランティアも任期を終えますが、この4カ月余り休業状態でした。
と言うのも、今年の2月の半ばに夫の両親の様子を見に九州に帰省して以降体調を崩し、中耳炎と気管支炎が完治するのに1カ月以上もかかってしまった上に、今年度は例年になく年度初めはSGTの依頼が少なかったのです。しかも5月は申し込んでも多数の立候補者がいたため選に漏れたし…
ところが、今月に入ってからは各所から . . . 本文を読む
私は基本的に下は小学生から上は大学生まで、主に学生を対象にギャラリートークをさせていただいていますが、年に1~2回、自治体や団体が主催する生涯学習の一環で訪れる成人の方々に対しても、ギャラリートークをさせていただくことがあります。
実は今日実施したギャリートークが、その年に1回あるかないかの、成人を対象としたギャラリートークでした。都内とは言え、かなり遠くからバスでいらしたその団体さんは、あいに . . . 本文を読む
ソニプラはいつの間にかもう、ヴァレンタイン・デー一色に染まっています。季節感の先取りは、時間の経過を加速させていますね。商業主義に人間の意識が振り回されている。年々クリスマス商戦も早まっているようだし・・・ときどき、疲れるんだなあ。精神的にも、身体的にも。たまには実際の季節の流れに任せて、のんびり過ごしたい。現代人はかなり無理しているよね。自然に逆らって。(と言ってもソニプラは好きなんですけど . . . 本文を読む
美術館の解説ボランティアになって2年目。昨年1年間、さまざまな研修の機会が与えられ、今年の春に本格的に解説員としてデビューしました。
美術館がスタートさせたボランティア・プログラムで、栄えある(^_^)ボランティア一期生です。
大学で学芸員資格を取得したものの、それを生かす場など殆どありません。だいたい私が在学中に新設された大学附属の美術館の学芸員(期間限定契約職員、おそらく本格的に巣立つ前に . . . 本文を読む
美術館でボランティアを始めてもう8年になる。飽き性の私が今まで続けて来られたのには、少なくとも二つの理由があると思う。
まず何と言っても、ボランティア活動を通して沢山の子供達と出会うことの楽しさ。
美術館で実施するスクール・ギャラリートーク(以下、SGT)は対話型トークと言われるもので、特に小学生の児童に対しては、私達ボラティアは作品についての解説は最小限に止めて、目の前にある作品を見て気づ . . . 本文を読む
先日、ボランティア研修があり、美術館の学芸課長のレクチャーを受けた。以下はそのメモをまとめたもの。テーマは『学芸員の仕事』
学芸員は英語でcurator(キューレーター)と言う。これはラテン語のcurare(保護する)を語源とする言葉だ。curareは今日のcare(世話をする)やcure(治療する)の語源とも言われ、学芸員も、まさに作品や史料を管理し、保護する役割を担っている。
学芸員の仕事 . . . 本文を読む
昨日はボランティア研修で、東京芸大において、銅版画制作をしました。やはり単に情報として知っているより、実際に作品制作をし、一通りの制作工程を知っておいた方が、ギャラリートークでも、より説得力を持って銅版画作品について語れるのではないでしょうか。その意味で、今回の研修は得難い経験でした。今回、素案を企画立案して下さった、ボランティア・スタッフのIさんに、心から感謝したいです。
ここで銅版画につ . . . 本文を読む
気が滅入る中にも一条の光のように、私の心を明るく照らす出来事はあります。昨日はボランティアとして美術館にいた時に、そんな出来事に出会えました。
17世紀オランダのヴァニタス画エドワールト・コリール作《ヴァニタス画~書物と髑髏のある静物》(←好きな絵なので、どうしても気になる)の前で、いかにも”イマドキの”と言った風情の女の子がひとり、作品に見入ってずっと立ち止まっていることに気がつきました . . . 本文を読む
「考える人」の右手が顔のどの部分に当てられているか、ご存じですか?顎だと思っている人!顎じゃないですよ。是非、ホンモノで確認してみましょう!そうすれば、どうしてこの作品が「考える人」というタイトルなのか、納得できるかも♪
昨日は、新館がリニューアル・オープンして以来、私としては初のスクール・ギャラリートーク(コース自体は改装工事前に何度も担当済)。江戸川区の小学校5年生の子ども達が来てくれ . . . 本文を読む
先週、美術館のボランティア向け研修に参加しました。今回の講義は平たく言えば「コミュニケーション力の強化」。講師はNHKのエグゼクティブ・アナウンサー、石澤典夫氏です。石澤氏は長らく『新・日曜美術館』の司会を務めておられた方で、美術への造詣も深い。
前段として…
美術作品の解説は、観光案内とは違う
=作品の解釈、評価は様々、時代によって違う
→現時点の正確な情報を伝えること。共に見る、共に考え . . . 本文を読む