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はなこのアンテナ@無知の知

たびたび映画、ときどき美術館、たまに旅行の私的記録

日本民藝館に行って来ました♪

2008年06月07日 | 文化・芸術(展覧会&講演会)
かねてから訪ねてみたかった、目黒区駒場にある日本民藝館に行って来ました。6月8日(日)まで、特別展「琉球の織物」展が開催されています。




日本民藝館創設2年後の昭和13年、民藝運動の仲間と共に沖縄を訪問した初代館長柳宗悦氏は、沖縄の工(民)芸品に深い感銘を受け、これらを精力的に蒐集しました。それから数年の後、沖縄は戦争で焦土と化し、多くの文化財と共にこれら工芸品も失われたのですが、柳氏らによって蒐集された1000点にも及ぶ沖縄の工芸品は難を逃れ、今も日本民藝館で大切に保管されているのです。

今回はその中から織物を特別展示。その素材、技法、文様の多様性には驚かされます。全てあの小さな島で生み出されたものなのです。沖縄の織物と言えば、英国のヴィクトリア&アルバート美術館の日本コーナーにも堂々と展示されています。その素晴らしさは世界で認められていると言っても過言ではありません。閉会も押し迫っているせいか、それほど広くない館内は女性を中心に多くの見学者で賑わっていました。

 特別展「琉球の織物」展リーフレットより

日本民藝館入り口を斜め正面から望む  

 道を挟んで正面に建つ西館(旧柳宗悦邸)

後に人間国宝となった壺屋焼陶工、故金城次郎氏を見出したのも柳氏です。おそらく日本民藝館は、金城次郎氏の作品を最も多く所蔵する博物館ではないでしょうか?私は金城氏のファンですが、戦前から晩年までの、大皿、壺、抱瓶、雑器等、これだけの数の作品を一度に目にしたのはここが初めてです。感激もひとしおです。

 
  文様もさまざまで興味深い

実は我が家も沖縄に住んでいた時(20年近く前)に、幾つか金城氏の作品を購入しました。下の写真の陶板はそのひとつです。金城氏の素朴で生き生きとした筆致の魚紋と海老紋に魅了され買い求めたものです。また、偶然目にした一門会で、息子の敏男氏の作品も入手しました。父親譲りの素朴な作風が気に入っています。

  壺屋焼本来の「用の美」からは離れておりますが…

日本民藝館を訪ねれば、金城次郎氏の作品にいつでも会えるのかと思うと、楽しみがまたひとつ増えました(喜)♪

【こぼれ話】
日本民藝館は井の頭線、駒場東大前が最寄り駅で、東大駒場キャンパスに隣接しています。民藝館に向かう道すがら見かけた美容室の料金表には、「大学院生」「大学生」の区別がありました。キャンパス街ならではの料金体系だと思いました(笑)。
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