はなこのアンテナ@無知の知

たびたび映画、ときどき美術館、たまに旅行の私的記録

息子は息子

2016年02月03日 | 家族のことつれづれ
 息子が研究所に正式配属されてから2カ月が過ぎた。

 先週には初めての出張も経験。その行先があろうことか、日本でも寒冷地で知られる北海道の旭川市であった(私自身にとっては、高校時代に著書を愛読していた作家の三浦綾子さんの出身地で馴染み深い)。真冬の最中、息子が行った当時の旭川は零下15度前後の寒さsnowだったようだbikkuri寒冷地での製品の動作実験を行う為だったらしい。

 旭川への出張予定を知ったのは、たまたま久しぶりにスカイプで話した時のことだ。未体験の寒さだというのに、出張を翌日に控えていたにも関わらず、阿呆な息子はその寒さに対して何の備えもしていなかった。

 大甘だなと内心思いつつも、職場の先輩に、寒さの備えとして何が必要なのか問い合わせた方がいい、とアドバイスした。もし、その日両親とスカイプで話すことがなければ、息子は日がな一日自宅の蒲団の中でゴロゴロして過ごすつもりだったようだ。

 結局、先輩のアドバイスに従い、雪道用にトレッキング用の厚手の靴と防寒用に合皮のジャケットを買ったらしい。もし、何の備えもなしに零下15度の旭川に赴いていたら、いったいどうなっていたことであろう?つくづく息子の浅はかさに呆れると同時に、自分達の育て方が悪かったのだろうかと落胆した。

 スカイプでの会話中、「このまま何もアドバイスせず、失敗を経験させることも必要では」と言う考えも一瞬頭をよぎったが、酷寒な環境は生命に関わることなので(息子は小学生の時に心臓の検査で引っ掛かったことがある。結局、成長に伴い不安は解消されはしたが…)、上述の通りのアドバイスをした。

 それなりの備えをしたにも関わらず、初めての出張での疲れと、やはり旭川の寒さが体に堪えたのか、土曜日に電話で話した時には風邪をひいたと言っていた(ここでまた、近隣の病院の所在もまだ確認していないと聞いて、その危機管理意識のなさに腹が立った。本当にもう少しシッカリして欲しいoni)


 すでに成人して、親元から独立を果たしはしたが、いつまで経っても息子は私達の息子であることに変わりはない。離れて住んでいて、しかも生まれて初めての一人暮らしで(←彼女がいればまだしも)、何かあってもすぐに駆けつけられないからこその心配もある。

 親バカかもしれないが、いつも息子のことは気にかけている。そういう親の想いが、離れて暮らすわが子を災厄から守ることもあるのではと信じている。
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