はなこのアンテナ@無知の知

たびたび映画、ときどき美術館、たまに旅行の私的記録

敢えて赤信号で渡る

2017年02月04日 | 日々のよしなしごと
 タイトルはちょっと非常識な話だが、これには理由がある。

 先日、40年来の友人と横浜でランチを楽しんだ。

 互いの近況を話す中で驚いたのが、友人の夫が先月、交通事故に遭ったと言う話だった。自宅近くの2車線道路の横断歩道を渡っている時に、右折して交差点に進入して来た自動車に接触してしまったそうだ。

 幸い打撲傷で済んだらしいのだが、事故から1カ月後に突然肩が痛み出したらしい。年齢的にも事故から暫く経ってから症状が出る可能性は否定できない。後遺症も心配だ。たとえ命が助かっても交通事故は恐ろしい。

 原因は運転手の前方不注意。右折時に友人の夫が死角で見えなかったらしい。運転していたのはご近所の70代の主婦だそうだ。友人の住んでいる地域は都内だが、駅からは遠く車なしでは生活できない場所。だから高齢者ドライバーも珍しくないらしい。

 相手が慌てて(パニックに陥って)ブレーキの代わりにアクセルを踏まなくて良かったよ、と友人は言っていた。友人の夫もその時はたまたまスマホを見ながら歩いていなかったので(普段は友人が呆れるほど「歩きスマホ」の常習者らしいase)、咄嗟に身を避けることが出来たと言う。何れも不幸中の幸いであった。

 スマホの中毒性には要注意だ。それは運転手にも歩行者にも当てはまる。

 タイトルの「敢えて赤信号で渡る」も、スマホと少なからず関係がある。

 我が家は昔ながらの住宅街にあるので、近所にあるバス通りも一方通行(1車線)の狭さだ。そして、そのバス通りより少し広めの2車線道路と交わっている。外出からの帰り道にそのバス通りを渡る時、車は右側から迫って来る格好だ。

 ここで危険なのは2車線道路から左折する車だ。横断歩道はすこし左寄りにあるので、角の建物で歩行者は運転手からは完全に死角に入る。青信号の時、大抵の車は歩行者のことなど構わずに結構なスピードで交差点に入ってくるので、これまでに何度か私は横断歩道上で車に轢かれかけた。

 そして私を轢きかけたのも気にせずに走り去る車の運転者は、大抵スマホを見ながらの運転であった。

 それに懲りて以来、私は横断歩道の前には立たずに、交差点寄りの角に立つようにしている。それでも道を渡っている途中で、後方から猛スピードで迫って来る車もあったりするので、おちおち安心して渡れない。

 寧ろ赤信号の時の方が、大通りに出る2車線道路より一方通行のバス通りは交通量が少ないので、右側(バス通り)から車が来ないことを確認さえすれば、ほぼ安心して横断歩道を渡れるのである。

 だから、「敢えて赤信号で渡る」というわけだ。

 私が自動車運転の教習中には、横断歩道では人がいようがいまいが一時停止するよう指導を受けた覚えがある。しかし現実の社会では、横断歩道の前に人が立っていようがお構いなしに走り去る車が大多数だ。

 虎の威を借りる狐が跋扈する世の中だ。青信号であっても、横断歩道であっても、残念ながら歩行者が用心に用心を重ねて渡らなければならない
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