Dr. 鼻メガネの 「健康で行こう!」

ダンディー爺さんを目指して 日々を生き抜く
ダンジーブログ

エネルギー 燃料と食料

2008-02-07 | 想い・雑感
現代日本で餓死する人はまれですが
栄養障害を起こしている人はまれではありません

特に施設や病院に居られる高齢者の場合
たんぱく質が足りないなどの栄養障害を伴っているひとは
割りと居られます

また若い女性の場合
やはりお肌すべすべで少しふくよかな状態というのが
内からはちきれんばかりの生命の力を感じるところなのですが

妙なスレンダー体型信仰から
栄養のバランスが崩れ
皮膚がかさかさになっている人を見かけます
これもビタミンや微量元素その他が不足しているからだと思います

どんなものでも 生き物でも
動力源となるエネルギーが必要なのです

エネルギーといえば
生命を支える栄養というエネルギーと
社会を支える燃料としてのエネルギーがありますが
日本の場合
エネルギー資源がない上に
食料自給率が40%をきっている
という危機的状況

これに対する積極的行動を
政府が取っている様子は感じられず
国民にとっては屁にもならない(屁が出ることはとても大切なことですが・・・)
単なる権力闘争にエネルギーを使っている

地下資源の探索
代替燃料の研究開発
食料生産を高める工夫

直ちに開始しないと
日本は国としての体をなさなくなるでしょうし
将来の国間のバランスは大きく崩れ
国というよりエネルギーを握った人類の一部が他の人類すべてを統治することになりそうな気がします

覚悟

2008-02-07 | 医療・病気・いのち
癌の再発に対し
放射線化学療法を行った後に
外来で定期的に化学療法を施行している方がいる
いつも一人で外来に来られる

腫瘍マーカーが上昇してきたので
奥さんに状況を伝えているのか お聞きした
「簡単に伝えています」との返事

ぼちぼち急変もあり得ると思い
「一度私からも説明しますから
良ければ次回一緒にいらしてください」
とお願いした

ところが外来予約日の4日前に
本人から調子が悪いと電話があり
外来で診察ののちそのまま入院していただいた

現状を奥さんにお話すると
確かに検査結果などを詳しくはお聞きになっていないのだが
ご本人の死に対する覚悟など
十分理解されているようだった

多くを語らないご主人
でもその気持ちを分かり合える関係
築くことはそれほどたやすいことでは無いでしょう

病室でお二人と話しているとき
急に奥さんがホスピスの話題を出された
ご本人は
「まだちょっと早くないかい」
とほほえんでいる
きっと家でもそういう話題になったことがあるのでしょう
「わたしもまだ早いように思いますが
 話しをお聞きになりたいのであれば
 いつでもご紹介します」
と申し上げた

穏やかに
そしてしっかりと
死にゆく現実を受け止めていく
心の揺らぎはあっても
このお二人が大きく乱れることはないのだろう

わたしは
とにかく肉体的苦痛を緩和することを
心がける