Dr. 鼻メガネの 「健康で行こう!」

ダンディー爺さんを目指して 日々を生き抜く
ダンジーブログ

病理解剖

2008-02-16 | 想い・雑感
   医療関係者を震撼させ、産婦人科医の前線離脱を加速させた事件。  ↑
興味をもたれた方は、wikiへ ↓
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A6%8F%E5%B3%B6%E7%9C%8C%E7%AB%8B%E5%A4%A7%E9%87%8E%E7%97%85%E9%99%A2%E7%94%A3%E7%A7%91%E5%8C%BB%E9%80%AE%E6%8D%95%E4%BA%8B%E4%BB%B6

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死因がはっきりしないとき
死後に解剖をすることがある
解剖によってすべての疑問が解けるわけではないが
解剖によって新たに分かることもある

でも日本の解剖率は数パーセント
諸外国と比べ随分少ない

要因は
1.病理解剖できる人が非常に少ない
2.死後その遺体にメスを入れることに対する拒否反応が多い
ということがあげられる

解剖が必要だと思っても
解剖できる医師が常勤していない病院がほとんどだし
大学でもその要望に答えられるほどのマンパワーが無い

解剖が必要だと思い
その必要性を遺族にお話しても
「もう苦しめたくない」
という反応が多い
当然医療者は
それを自然な感情として納得するから
そこを押して勧めたりもしない

3.そして何よりも費用が無い

死後のことなどで保険は使用できない
御遺族にも当然支払いの義務を負わせるわけにも行かない
ということで多くの場合病院の持ち出しになる
でもそれようの費用など準備しているわけではないし
近年の医療費きりつめ政策でそんな余裕も無い

医療や医学の進歩
死因のより詳しい究明
などのために
解剖率を上げることに利点があるのだから
諸外国と同様
行政がその費用を拠出するというのがすじだと思うのだが
行政側は解剖の必要性を唱えるにも関わらず
その費用については口をつぐんだまま

死因究明の一手段として
解剖を促進するのであれば
解剖の適応を明確化する
手続きを単純にする
解剖医の育成を行う
国民の理解を得る
そして費用を行政が負担する
ということが必要だと思う

つらい チョコ

2008-02-16 | 医療・病気・いのち
進行癌で療養している方の中には
比較的若いお父さんだっている

小さな可愛い子供がいたりする

それが女の子だと
お母さんと一緒にチョコレートを作って
持ってきてくれたりする

「いつもお父さんの治療をしてくれてありがとう」

多発性骨転移があり
鎮痛目的の放射線治療中
根治は望めない

…つらい…