Dr. 鼻メガネの 「健康で行こう!」

ダンディー爺さんを目指して 日々を生き抜く
ダンジーブログ

あるがままの自分

2008-02-09 | 想い・雑感
我が家の猫

臆病者(♂)
穏和でマイペースで甘えん坊(♀)
自分勝手で乱暴者(♀)

の3匹

人間の目から見ると
このように3匹の違いを感じるわけだが
それぞれの猫は
その違いを気にする風はない

それぞれがそれぞれなのだから
あるがままの自分が自分であり
その違いを比較する必要はないし
そもそも違いなんてものを気にしてない

悲しいかな人間様は
多くの場合比較でしか物事を判断できない
そしてある基準の下で
優越感に浸ったり
自分を卑下したりして
自分の心を傷つける
傷ついた心で他人まで傷つけてしまうこともある

人間様

なんて威張っているが
猫様より
余程生き方が下手なのかも知れない

絶対正しい答え?

2008-02-09 | 想い・雑感
受験勉強をすれば
出てくる問題には
必ず答えがある

その答えを出すための基本が
教科書の中にある
わたしは
教科書に書いていることは正しい
と疑問すら抱かなかった
ぼーっとした
ある意味真面目な高校生だった

大学に入り
高校以上にいろいろな奴がいる
という当たり前のことに気がつき
教科書通りにはなかなかいかない
というか教科書なんて無いんだ
ということに気がつく

しかし医師国家試験は
やはり答えがある
その答えを出すための教科書や参考書がある

だから合否が決められる

でも国家試験の先にある現実の医療では
何が本当に正しいのか
人によって解答が違うのが当たり前の世界になる

そもそも人間の体のすべてが分かっているわけではないし
元素から生命を作り出すこともできない人間に
ひとの健康を完全に維持するための
正解なんて導けるはずがない

それが導けるときは
かつて秦の始皇帝が追い求めた
不死の薬を手に入れるときだろう

また当然人によって
人生における喜びが何かは大いに違う
だからその人にとって医療が何を提供すれば良いのかも
人によって大きく変わる

人と関わる際に
必ずしも正解がわかるわけでは無いと知ったとき
人に対し 生命に対し 医療に対し
謙虚になることができる

しかし
医学も科学である以上絶対に正しい道があるはずだ
と考える人が世の中には少なからずおり
そういう人と 医学や医療の間に
齟齬をきたすこととなる