Dr. 鼻メガネの 「健康で行こう!」

ダンディー爺さんを目指して 日々を生き抜く
ダンジーブログ

死因

2008-02-21 | 想い・雑感
死因とは
何が死に至らしめたかということ
といえばはっきりと原因が特定できるような気がするが
ことはそれほど簡単ではない

戦時中に戦地に赴き
そこで死亡すれば戦死で決まり かというと
敵の銃弾 爆撃などで死亡したのであればそうかもしれないが
 栄養失調だったかもしれない
 日射病で倒れたのかもしれない
 味方の誤射だったかもしれない
 上等兵にひどく殴られたのかもしれない
 マラリアその他の感染症だったかもしれない
 沼にはまってしまって溺れたのかもしれない
 森の動物に襲われたのかもしれない
 橋から落ちたのかもしれない ・・・
なかなか難しい

一方病院でなくなればその原因がはっきりしているかといえば
これもなかなか難しいことがある
例えば死亡診断書の死因の欄に 胃癌 と書いてあっても
 急な大量出血でなくなったのかもしれない
 吐血をしたときに運悪く気管につまり窒息したのかもしれない
 抵抗力が落ちたところに肺炎となりそれで亡くなったのかもしれない
 肝転移から肝不全となったのかもしれない
 脳転移が原因かもしれない
 栄養障害が直接の原因かもしれない
 腎不全を起こしていたのかもしれない ・・・
やはりなかなか難しい

ひとは簡単に 「○●で死亡」
と言ったり書いたりするが
一つの生命が消滅するときには
様々な要因が絡まりあうもの

あまり決めてかかったような発想はしないほうがよい