かつての函館本線の下り列車は 七飯から渡島大野迄下ると 20‰の連続勾配が続き 仁山越えと呼ばれた急坂を D52重連
やD51の補機を従えて超えていましたが 道内と本州の輸送量の増大に伴い 七飯から大沼まで迂回路が計画されました。
1966年藤城線と名付けられた迂回路が開業すると 勾配が9.6‰に改善され 下り貨物列車と一部の旅客列車は 藤城線を経由
して大沼へ向かう様になりました。
そんな藤城線を訪れたのは 後にも先にもこの時一度限り この時は 藤城線を走る103レ撮影が目的でした。
1971年1月撮影 函館本線(藤城線) 七飯~大沼 C62 3 103レ 急行 ニセコ3号
「築」の区名札も誇らしげな 103レを牽引するC62 3号機。
D51 327牽引の下り普通列車です。
七飯駅を発車して 藤城線に向かうD52牽引下り貨物列車。
1971年1月撮影 函館本線(藤城線) 七飯~大沼 D52 下り貨物
急勾配が改善されたとは言え 大沼まで続く勾配は 長い貨物列車にとって難所に変わりありません 七飯を発車した貨物列車は
煙を長く引いてゆっくり上って行きました 材木運搬用の長物車の列が 当時を忍ばせます。
103レを待つ間に D52重連の貨物列車が 本線を上って来ました。
1971年1月撮影 函館本線 七飯~渡島大野 D52 重連 上り貨物
流石我が国最大最強の貨物機関車です これだけ離れていてもD51に比べると ボイラーの太さの違いが良く分かります。