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news commentary

政治的入院

2012-10-20 10:44:32 | Weblog


ふと気になったのだが、国会答弁回避のための政治的入院をした法務大臣・田中慶秋の入院・精密検査は自費診療なのだろうか。それとも保険診療なのだろうか。

年齢74歳の人が精密検査を受ければ、たいていの場合、要注意程度の数値が出てくる。田中は「胸痛、不整脈、高血圧、貧血で入院、精密検査をする」と法務省が発表したと新聞報道にある。法務省の見立てでは保険診療で何の問題もないのだが、法務省幹部が「われわれが仕組んだことではない」と弁解し、田中本人が「大臣をやめる気はない」と、いたって強気だと新聞は書いているので、腹痛で総理大臣をやめた安倍晋三のケースとはちょっと違う。

シルバー人材センターの仕事をしていた人の事故による負傷に、労災保険も健康保険も適用されないケースが問題になったほど、保険適用の審査は厳しいのだ。人間ドックの入院・精密検査は健康保険適用外だ。

内閣改造のさい、田中慶秋と田中真紀子の両田中が時限爆弾となるというふうな報道があったが、一発目は予想にたがわず爆発した。小泉内閣の外務大臣のとき1年ももたず辞任に至った田中真紀子(それでも夫の田中直紀の防衛大臣在任期間よりは長かった)だけに、いずれ爆発することになるだろう。それよりも、内閣本体がそれまでもたないだろうね。

(2012.10.20 花崎泰雄)
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