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news commentary

10万円

2020-04-20 23:59:48 | 政治

菅義偉官房長官が4月20日の記者会見で、国民1人当たり10万円の一律給付金について、自身が受け取るかどうかを問われ、「常識的には(申請は)しないと思う」と給付金は受け取らないとの意向を示した。(4月20日付朝日新聞夕刊)

ブッキラボーで芸のない返答だねえ。

――10万円の一律給付金はその趣旨を尊重してありがたくいただく。使い道はあらまし決まっている。その4割は新型コロナ感染症で生活が追い込まれている方々の救援に駆け回っている組織に寄付する。次の4割は危機に瀕している医療体制を支えようと奮闘している支援団体に寄付したい。その半分は日本国内の組織に、残り半分は途上国の組織に。私は政治家の端くれで議員でもあるので、公職選挙法で寄付行為は禁じられている。しかし、それは選挙区内でのことで、選挙区外では許されるようだ。この点は選挙管理委員会で確認を取りたい。最後の2割を使って、市場で肉、魚、野菜、豆腐など買って家族と寄せ鍋でも食べて消費喚起のお手伝いをしようかと思っている。秘書や事務所の職員、それに記者の皆さんもお招きしたいところだが、もっかのところ、家族以外の者との大勢の会食は避けなければならいので……。

この程度のことも言えなかったのかねえ。10万円の給付がなくても生活が維持できる層に対して、その10万円を生活困難者への支援、医療支援、生産者・小売業者支援の消費活性化へ向けようと、支援と連帯を呼び掛ける。それが政治家ってもんだろうに。Cool head, but warm heart――Alfred Marshall.

(2020.4.20  花崎泰雄)

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