Podium

news commentary

捨て台詞

2024-03-26 01:09:29 | 政治

自民党の二階俊博氏が25日記者会見し次の総選挙に立候補しないとかたった。

自民党はパーティー券で裏金づくりをやっていた安倍派の幹部で衆参の政治倫理審査会に出席した塩谷立氏、下村博文元氏、松野博一氏、西村康稔氏、高木毅氏、世耕弘成氏から再度事情を聴き、4月に処分を決め入る方針を明らかにしていた。

二階氏の記者会見の一部をテレビが放映した。立候補しない理由は政治資金収支報告書に不記載があったためなのか、それとも、年齢の問題か、と記者が質問した。

二階氏応えて曰く。「お前もその歳くるんだよ。ばかやろう」。二階俊博氏、85歳。

アメリカ合衆国では、日本流にいえば後期高齢者にあたる男性2人が次の大統領職を目指してしのぎを削っている。お互いに固有名詞を言い間違えながら演説する。メディアは嬉しそうにそうした言い間違いをあげつらっている。あるいは、政治家にも賞味期限というものがあるのだよと、冷やかしている。

ローマ帝国のウェスパシアヌス帝は国家財政健全化のために市中に公衆便所を建て、集めたし尿を販売した。当時、し尿は羊毛から油分を落とすために使われた。せこい奴と政敵からあざけられたが、ウェスパシアヌス帝は「金は匂わない」と応じたという故事が伝えられている。

江戸の町では近隣の農家がし尿をくみ取り、住民に対価を支払っていた。

自民党の議員の一部は議員の立場を利用して、支持者の意向を汲み上げる場としてのパーティーを開き、利益率9割ともいわれる意向汲み取り料金を集めていた。

(2024.3.26 花崎泰雄)

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする