こころの文庫(つねじいさんのエッ!日記)

家族を愛してやまぬ平凡な「おじいちゃん」が味わう日々の幸せライフを綴ってみました。

久々に

2016年12月05日 04時13分40秒 | Weblog
2日3日と録画しておいたドラマを見た。
いまや死滅状態にある時代劇である。
あの「鬼平」だ。
ファイナルと銘打ってある。
これで見納めということか。

時代劇は
ローカルのサンテレビで
古い作品の再放送をやっているが、
もう地上波テレビでは、
用済みらしい。

日本人の変質が、
時代劇の受難につながっている。
古いものは取り壊し、
新しいものを作る。
保存の考えは邪魔者扱いだ。
オリンピック施設問題こそ典型だった。
レガシーなんて言ってるが、
要は経済原理が絶対の社会に
なってしまったということだろう。
日本人の魂は、美徳は
どこへ行ってしまったのか。
いあや、寂しく虚しさを覚える。

同じ憂き目にあっている時代劇が、
久しぶりに新作をプレゼントしてくれた。
それも、より本格的なものだ。
出演する歌舞伎で鍛えた役者たちの
所作や殺陣は、やはり見ごたえがあった。

レギュラー陣の高齢化はどうしようもないが、
若い役者には出せない魅力がそこかしこに見られた。

八十近い中村嘉葎雄の存在感はどうだろうか。
それにしても
年季の入ったうまい演技には魅了された。
一本うどんを食らうシーンなど、
ゾクゾクっと来た。

中村吉右衛門の鬼平の貫禄はさすがだった。
おまさも、膨れ顔になってしまっていたが、
いやいや素晴らしかった~!(笑)
二夜連続のスペシャル、
少しも飽きさせはしない骨太の演出も、
まだ健在だった。

多局の仕事人スペシャルはジャニーズ役者がメインで、
どうものめりこめない部分がある。
それと比較するつもりはないが、
鬼平は別格だと思った。

時代劇づくりのノウハウを心得たスタッフたちに
ワザを思う存分発揮させるべく、
時代劇を各テレビ局やスポンサー、視聴者が
守り育てる方向性を蘇生してくれるよう心より願いたい。

日本人よ、
自分たちのルーツを歴史を忘れることなかれ!
久々の本格的なダイナミックな時代劇を見て、
いまだ興奮が収まらないでいる。(苦笑)

耳障り、目障りなところはご寛容願いますね
コメント
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