こころの文庫(つねじいさんのエッ!日記)

家族を愛してやまぬ平凡な「おじいちゃん」が味わう日々の幸せライフを綴ってみました。

メロメロ

2016年12月07日 12時44分54秒 | Weblog
ガラガラと玄関の戸が開いた。
(誰かいな?)
ひょいと顔をのぞかせたのは長女。
「来たよ」
胸に抱かれた孫娘に目が留まる。
何日ぶりだろう。
「保育園の帰りなの」
時間あったので思いついて
実家に帰ってきたのだ。

この間から
保育園の体験保育に入ったという。
「ひとりキャンセルがあって番が回ってきたのよ」
娘は仕事に復帰できるらしい。
仕事に入ると、
とても里帰りするゆとりはなくなる。
それで思いつき里帰りしてきたのだ。
ただし夕方までの数時間。

娘に抱かれた孫は
しばらく表情を固まらせていたが、
ようやく気付いたらしい。
おじいちゃんの顔と声、それに匂い?かな・

「あら?どうしたの」
赤ちゃんは身をよじって
わたしに手を突き出してきた。
抱っこをせがんでいる。
そばにおばあちゃんもいるのに、
ムフフフフ、おじいちゃんにだ。

こうなると、
もうおじいちゃんはメロメロになる。

少し前までは、
もう帰ってこなくていいとまで思ったのに
目に入れてもいたくない
可愛い孫娘に変わってしまった。

わずか、そうわずか4時間余りの
おじいちゃんと孫娘の逢瀬(?)だった。

「じゃあ今度はお正月の3日ぐらいに帰ってくる」
去り際の娘の言葉に、
(そうかいな。まだ12月もようけ日にちがあるんやぞ)
と、口には出さぬが、募る思いのたけを頭に満たしたのだ。(笑)



コメント
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