秋を迎えていつも思い出すのは、
亡き兄の底抜けな笑顔、
そして得意げな顔……、
底意のない素朴な性格は、
誰からも好かれていたっけ。
家に閉じこもりがちの弟とは対極的に、
野人ともいえる
超アウトドア(?)人間だった兄。
夏はクワガタの穴場を熟知して
走り回っていたし、
秋になると山を駆け回り、
松茸やシバハリなどを
籠一杯収穫して帰ると、
家族に賞賛されては、
(どんなもんや)って得意顔になったものだった。
そにある底抜けの笑顔は最高だった。
「ほらそこにあるやろ」
外に出たがらない弟を引っ張り出しては、
松茸が群生してるところに誘うと、
思う存分取らせてくれたものだ。
傍には愛犬タロが
必ず「ハァーハァー」言っていたなあ。
両親と唯一の兄弟がみんな鬼籍の人となって以来、
何かにつけて思い出して胸がいっぱいになる。
きっと幸せにあふれた日々だったのだろう。
庭の木々が色鮮やかになってきた。
赤カナメに百日紅、酔芙蓉……
今もまた幸せなんだと思っている。
もうしばらく
その幸せに包まれた人生を
謳歌してみるかな。(笑)
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亡き兄の底抜けな笑顔、
そして得意げな顔……、
底意のない素朴な性格は、
誰からも好かれていたっけ。
家に閉じこもりがちの弟とは対極的に、
野人ともいえる
超アウトドア(?)人間だった兄。
夏はクワガタの穴場を熟知して
走り回っていたし、
秋になると山を駆け回り、
松茸やシバハリなどを
籠一杯収穫して帰ると、
家族に賞賛されては、
(どんなもんや)って得意顔になったものだった。
そにある底抜けの笑顔は最高だった。
「ほらそこにあるやろ」
外に出たがらない弟を引っ張り出しては、
松茸が群生してるところに誘うと、
思う存分取らせてくれたものだ。
傍には愛犬タロが
必ず「ハァーハァー」言っていたなあ。
両親と唯一の兄弟がみんな鬼籍の人となって以来、
何かにつけて思い出して胸がいっぱいになる。
きっと幸せにあふれた日々だったのだろう。
庭の木々が色鮮やかになってきた。
赤カナメに百日紅、酔芙蓉……
今もまた幸せなんだと思っている。
もうしばらく
その幸せに包まれた人生を
謳歌してみるかな。(笑)
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