老い生いの詩

老いを生きて往く。老いの行く先は哀しみであり、それは生きる物の運命である。蜉蝣の如く静に死を受け容れて行く。

181;忘れるから何もしなくていい・・・・

2017-06-10 11:36:02 | 老いの光影
朝の青空

ご訪問いただき、ありがとうございます

介護に慣れてくると
或る介護員は何も考えずに話す

「(認知症老人は)何処へ連れて行っても 
すぐに忘れてしまう
行ったことも覚えていない
だったら何処へにも行かず
このままここに居たほうがいいのでは」

釈然としない言葉
瞬間、瞬間に生きている人のことを
否定する言葉に
思えてならない

忘れてしまうから
何もしなくていい
じっと何もせずにここに居ていい
悲しい言葉である

180;生きていることそれ自体に価値がある

2017-06-10 04:18:09 | 老いびとの聲
薔薇の花?

ご訪問いただき、ありがとうございます

年齢を理由にして
できることなのに
できないと思い込んでいないか
振り返ることは必要

とくに
男は定年後
その仕事を離れたとき
自分にはもはや価値がない
と思い込む

朝起きて夜寝るまで
何もやることがない
家においても
居場所がない
生きていることがむなしくなる
むなしくて病気になる

病気をという体験を通し
自分が生きているということ
それだけでありがたいと思える

自分のことを
気にかけてくれる人が
この世に存在することを
知りえる体験が大切