72歳と若い片岡亀太郎さんは
4年前に重度の脳梗塞で倒れ救急車で搬送され入院
3ヵ月余りで退院したが高次機能傷害があり
要介護4の認定を受けた
デイサービスを週3回利用されているものの
亀太郎さんは深夜から夜明けにかけ
「トイレ!」(紙パンツ使用)と訴え
その度にトイレに行くこと頻回
(多い時には)1時間に5回
冬のときは蒲団と体は温まらず寝つけない
妻 鶴美さんの介護負担は大きかった
夜間に起きだし、歩きだしたりするため
ベッドの近くに蒲団を敷き
4年余り着の身着ままで過ごしてきた
小雨降る梅雨のとき 阿武隈川の辺には ハルジオンの群生が
貧乏草と疎まれているけれど 私はそんなハルジオンが好き
老人介護は、出会いに始まり、死別(わかれ)で終わる。
老人だけでなく、私たちも明日への生は必ずしも約束されていない。
不慮の事故に遭遇し、いつ命を失うとも限らない。
しかし、老人は私たちより死が間近に迫っている。
明日を迎えることができずに、深い眠りについてしまうかもしれない。
今日という一日が、老人にとっては
「残り少ない大切な時間」であり
私たちは、老人から「大切な時間を預かっている」ことを忘れず
介護に関わらせて頂く。
老人の死に直面したとき、
誰もが悲哀(かなしみ)、わが頬に悲哀の涙が伝わり落ちる。
老人との信頼関係や思いが深ければ深いほど、悲哀は大きくなる。
その死別のときに流した涙の重みを、
いつになっても忘れずに保ち続けたいと思う。
ひとりの老人に対し、完璧にかかわることは難しい。
誰もが理想と現実の狭間のなかで悩み、ジレンマを感じながら
日々の介護に追われている。
流した涙の重みを胸に秘めながらい
残された老人(生きている老人)に対して
悔いのない介護を行っていく以外にない。
貧乏草と疎まれているけれど 私はそんなハルジオンが好き
老人介護は、出会いに始まり、死別(わかれ)で終わる。
老人だけでなく、私たちも明日への生は必ずしも約束されていない。
不慮の事故に遭遇し、いつ命を失うとも限らない。
しかし、老人は私たちより死が間近に迫っている。
明日を迎えることができずに、深い眠りについてしまうかもしれない。
今日という一日が、老人にとっては
「残り少ない大切な時間」であり
私たちは、老人から「大切な時間を預かっている」ことを忘れず
介護に関わらせて頂く。
老人の死に直面したとき、
誰もが悲哀(かなしみ)、わが頬に悲哀の涙が伝わり落ちる。
老人との信頼関係や思いが深ければ深いほど、悲哀は大きくなる。
その死別のときに流した涙の重みを、
いつになっても忘れずに保ち続けたいと思う。
ひとりの老人に対し、完璧にかかわることは難しい。
誰もが理想と現実の狭間のなかで悩み、ジレンマを感じながら
日々の介護に追われている。
流した涙の重みを胸に秘めながらい
残された老人(生きている老人)に対して
悔いのない介護を行っていく以外にない。
天国に逝かれた松さんの家を訪れた
祭壇には花がたくさん飾られ
その真ん中に松さんの遺影が
微笑んでいる松さんが
無言に話しかけてくるよう
でも 話すことは出来なく
いつも松さんが坐っていた場所が
ぽっかりと穴があいたような
寂しさを感じてしまった
人間 自分が死ぬことの恐怖よりも
時間の流れとともに
自分の存在を忘れ去られてしまう
その怖れの方が恐く寂しさを感じる
白い雲 或いは夜空に輝く星を
見たとき
あなたを偲んだときに
あなたは私の心に生き還る
祭壇には花がたくさん飾られ
その真ん中に松さんの遺影が
微笑んでいる松さんが
無言に話しかけてくるよう
でも 話すことは出来なく
いつも松さんが坐っていた場所が
ぽっかりと穴があいたような
寂しさを感じてしまった
人間 自分が死ぬことの恐怖よりも
時間の流れとともに
自分の存在を忘れ去られてしまう
その怖れの方が恐く寂しさを感じる
白い雲 或いは夜空に輝く星を
見たとき
あなたを偲んだときに
あなたは私の心に生き還る