老い生いの詩

老いを生きて往く。老いの行く先は哀しみであり、それは生きる物の運命である。蜉蝣の如く静に死を受け容れて行く。

203;10倍の速さで老いていく

2017-06-18 19:14:23 | 読む 聞く 見る
朝焼けの阿武隈川
写真右に写っている小さな森には
トトロが棲んでいる
一人勝手に妄想している自分


ご訪問いただき、ありがとうございます

今日は怠惰な時間を過ごしてしまった
寝だめから、手にしたのは
宇山佳佑『桜のような僕の恋人』
24歳の美容師 美咲が早老症に発病した
桜が咲く季節に晴人に出会い
冬の季節に年老いた姿で亡くなった恋人

早老症
10倍の速さで老いていく病気
小説のなかでは早老症は
ファストフォワード(早送り)症候群」
と呼んでいた

老いた美咲は杖をつきながら歩くこともやっと
痺れた足を引きずりながら必死に歩く
北風が吹き美咲の桜色のユニット帽が晴人の足元に落ちた
彼はそれを拾い上げ彼女に差し出しただけで
彼女とは気づかなかった

その場面がとても切なかった

残酷な難病である

202;他愛ないこと

2017-06-18 14:25:02 | 老いびとの聲
beagle元気も朝陽に向かって祈る

朝の散歩を終えた
疲れたので
妻の誘惑なる言葉に負け
布団の中に入ってしまった
いつの間にか
眠りの境地に入り
爆睡してしまった
天国行きと地獄行きの
2つの夢を見てしまった
地獄の夢から目が覚めたとき
時計の針は13時を過ぎていた
食いだめ寝だめをしてもダメとは
このことか

201;人間にとって食べるとは・・・・

2017-06-18 07:06:01 | 老いびとの聲
森の上にあるホテル(阿武隈川辺散歩道から撮影)

今日の朝 散歩しながら
ふと思ってしまった

認知症老人予備軍の呟きなので
気にせず水洗便所の如く 
流してしまっても構いません

自分は慢性腎不全を患い
十数年余り タンパク質 塩分 生野菜・果実の制限があった
(いまは塩分だけ)
当然胃袋は小さくなり
ご飯茶碗一膳と少々のおかずだけで満たされた
だから 量は沢山食べなくても
美味しいものを少量でもいいから
いろいろなものを味わいたい
と 思うようになった
食事制限が緩和されたいまでも
暴飲暴食はできなく
ご飯茶碗一杯とおかずと薄味の味噌汁を味わっている

人間老い往き
最後に残された欲望は「食欲」である
「食べることが唯一の楽しみ」というときが来るであろう
いま 自分が口から食べることができなくなった、と
そのことを想像したら
生きていくことがとても辛くなり
生きる希望さえも失せてしまうような気がしてならない
食べること
それはただ胃袋を満たすだけではなく
口から食べることで 味を「味わい」
それが
生きることの楽しみにつながるからである

また 親しい人と一緒に食べるからこそ
余計に美味しく味わえる
食べれることは幸せなことであり
食べれることに感謝、感謝せねばならない





200;憧憬(あこがれ)

2017-06-18 05:28:57 | 老いびとの聲
いつも散歩している阿武隈川の辺
朝陽で川面が光っている


山に住む人は 海に憧れ
海に住む人は 空に憧れる

人間は 空を飛ぶ鳥に憧れ
鳥は  星に憧れる


ご訪問いただき、ありがとうございます
皆様のご声援のお蔭で
ブログ掲載200回
ブログの開設から70日
を 迎えることができました
雨風雪に耐え
忍び寄る死を迎え
生命ある限り
ブログの世界を
楽しんでいきたいと思います
これからもお付き合いのほど・・・・