老い生いの詩

老いを生きて往く。老いの行く先は哀しみであり、それは生きる物の運命である。蜉蝣の如く静に死を受け容れて行く。

362;名を知らない野花

2017-09-04 20:59:23 | 春夏秋冬
阿武隈川上流

名を知らない野花

野花を知らない無知な私は
名もない野花と呟くけれど
名がない野花はない
名を知らない野花は
名を呼ばれることもなく
岸辺に咲いていた野花は寂しそう

名もない野花としか見られず
人間から疎まれ嫌われ
草刈機で根本から殺戮され
刈り取られたままの野花は悲しそう

岸辺に咲く 名を知らない野花
あなたがそこに咲いているだけで
私の不安、憂鬱な気持ちを癒してくれた
名を知らない野花は微笑んだ

一年後 岸辺を訪れ
名を知らない野花と呼ぶことなく
あなたの真実(ほんとう)の名を呼ぶ
名を知らない野花は「待っているよ」と呟いた



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361;影の背丈を羨む

2017-09-04 09:02:44 | 老いびとの聲
今日の朝は寒かった
長袖に着替え
玄関屋外の温度は14℃であった(室温24℃)
beagle/gennkiと一緒に阿武隈川の辺散歩
陽が射し 影は長く伸び3m以上もあった
背丈が短い私でも 
私の影は背丈があり羨ましかった

岸辺にはススキが揺れ 「秋だな~」と感じてしまった
コメント (2)
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