上手な介護サービスの活用処方 第8話「認定調査の項目」⑥
第2群 生活機能
2-5 排尿(介助の方法)
1.介助されていない
2.見守り等
3.一部介助
4.全介助
ここでいう「排尿」とは、「排尿動作(ズボン、パンツの上げ下げ、トイレ、尿器への排尿)」「陰部の清拭」「トイレの水洗」「トイレやポータブルトイレ、尿器等の排尿直後の掃除」「オムツ、リハビリパンツ、尿とりパッドの交換」「抜去したカテーテルの後始末」の一連の行為のことである
1.「排尿」の介助が行われていない
2.「排尿」の介助は行われていないが、「見守り等」が行われている
ここでいう「見守り等」とは、常時の付き添いの必要がある「見守り」「確認」「指示」「声かけ」や
認知症高齢者等をトイレ等へ誘導するために必要な「確認」「指示」「声かけ」等のことである
3.「排尿」の一連の行為に部分的に介助が行われている場合をいう
4.「排尿」の介助が全て行われている場合をいう
尿意の有無は問わない
トイレやポータブルトイレ、尿器等の排尿後の掃除は、一部介助に含まれる(トイレの床や便器等を尿で汚したため、行う掃除は一部介助になる)
日常的な掃除は一部介助にならない
ポータブルトイレの汚物の後始末は、介護者が行う場合は「一部介助」になる
介助なく行っているが、床に尿が飛び散る量が多く、家族は気づいたときに1日1回程度トイレの床を拭いているは「一部介助」を選択する
認知症があるために、トイレに行くタイミングがわからない。定期的に声かけをしている場合は「見守り等」を選択する
おむつや尿カテーテルを使用しているが、自分で準備から後始末まで行っている場合は、「介助されていない」を選択する
人工透析を行っており、排尿が全くない場合は、「介助されていない」を選択する
※排尿の介助で手間や困っていることがあれば、認定調査員に話されることが大切
トイレに行くまでに間に合わず途中で失禁をしてしまう ⇒ 床、畳の掃除や衣服の交換等手間がかかる
濡れていてもわからず、そのまま寝ていたり座っていたりして、紙パンツから尿漏れしていてい紙パンツや衣服の交換がある(頻回である)
男性の場合、立ったまま排尿し洋式便器や床を汚してしまう
認知症高齢者の場合、トイレがわからず廊下の隅等で排尿をしてしまう
といったような排尿時の手間や苦労を話されることです