老い生いの詩

老いを生きて往く。老いの行く先は哀しみであり、それは生きる物の運命である。蜉蝣の如く静に死を受け容れて行く。

382;何色もある秋の夕焼け

2017-09-12 18:06:31 | 春夏秋冬
 何色もある秋の夕焼け

秋の夕焼けは
言葉では言い尽くせない
黄昏というよりは
あかね色に染まった雲達
西に沈むのに
東の空まで
夕焼けに染まるのはなぜか

いまから、在宅訪問に出かける
夕暮れから夕闇へ
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381;認知症老人と存在論 ②

2017-09-12 12:00:39 | 文学からみた介護
 認知症老人と存在論 ②
~ハイデガーの哲学から考える~

(2)自分自身への出会いと小宇宙への旅路


「現に存在しているなかで自分自身に出会うという哲学的な目覚め」が大切となってくる(前掲18頁 『存在論 事実性の解釈学』より)。
存在している自分と違う、
もう一人の自分自身に出会うことにより、
眠っている自分を目覚めさせることにある。

眠っている状態にあるということ、
それは自分の眼を閉じているため、
「隠れているもの」が見えていない。
隠れているものが見えるようになるには、
自分自身を知らなければならない。

すなわち、哲学的な目覚めを必要とするのである。
認知症老人の行動や言葉(呟き、独語)が不可解であり理解できない、と。
介護者は「痴呆(認知症)だから」「問題行動」「意味不明」というように判断を下し、
それで「よし」とし認知症老人を見てしまいがちである。
認知症老人はどうしてそのような言動を発したのか。
「いつものこと」だからとか、「またも同じ繰り返しをしている」のだからと認知症老人をみてしまう。
経験と慣れから、
認知症老人のことは、もうわかっているつもりになり、
介護者のペースで対応してしまう。
しかし、よくわかっているつもりでも、
いざ認知症老人がとった言動の意味は何であったのか、
と捉えなおしていくことにより、
「隠れているもの」が見え始め、
認知症老人との関係がとれるようになる。
 
認知症老人の存在そのものから、
つまり認知症老人の言葉や行動に対して、
介護者は何を感じ、何を悩み、何を思い、どう関わっていきたいのか。
認知症老人から発せられたことに対し、
自分自身はどうすべきなのか、
自分自身の在り方(存在そのもの)が問われ、
自分ともう一人の自分との自己対話(思索活動)を為していく時間が求められる。

それは、ハイデガーの言葉で表現すると、
哲学的な目覚めであり、
「存在の問い」を反復することにある。
いまのままで「よし」とするのではなく、
認知症老人の行動やケアの在り方について
「こう考えてみたらどうだろうか」(20頁)
という「根源」を見据えることが大切である。
いまのままでいいという眠れる自分から眼を覚まし、
凝り固まってしまった介護観を
打ち砕いていくことが必要である。
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380;上手な介護サービスの活用処方 第8話「認定調査の項目」⑥

2017-09-12 03:56:26 | 上手な介護サービスの活用処方
 上手な介護サービスの活用処方 第8話「認定調査の項目」⑥

第2群 生活機能
2-5 排尿(介助の方法)

1.介助されていない
2.見守り等
3.一部介助
4.全介助

ここでいう「排尿」とは、「排尿動作(ズボン、パンツの上げ下げ、トイレ、尿器への排尿)」「陰部の清拭」「トイレの水洗」「トイレやポータブルトイレ、尿器等の排尿直後の掃除」「オムツ、リハビリパンツ、尿とりパッドの交換」「抜去したカテーテルの後始末」の一連の行為のことである

1.「排尿」の介助が行われていない
2.「排尿」の介助は行われていないが、「見守り等」が行われている
ここでいう「見守り等」とは、常時の付き添いの必要がある「見守り」「確認」「指示」「声かけ」や
認知症高齢者等をトイレ等へ誘導するために必要な「確認」「指示」「声かけ」等のことである

3.「排尿」の一連の行為に部分的に介助が行われている場合をいう
4.「排尿」の介助が全て行われている場合をいう

尿意の有無は問わない
トイレやポータブルトイレ、尿器等の排尿後の掃除は、一部介助に含まれる(トイレの床や便器等を尿で汚したため、行う掃除は一部介助になる)
日常的な掃除は一部介助にならない
ポータブルトイレの汚物の後始末は、介護者が行う場合は「一部介助」になる
介助なく行っているが、床に尿が飛び散る量が多く、家族は気づいたときに1日1回程度トイレの床を拭いているは「一部介助」を選択する
認知症があるために、トイレに行くタイミングがわからない。定期的に声かけをしている場合は「見守り等」を選択する

おむつや尿カテーテルを使用しているが、自分で準備から後始末まで行っている場合は、「介助されていない」を選択する
人工透析を行っており、排尿が全くない場合は、「介助されていない」を選択する


排尿の介助で手間や困っていることがあれば、認定調査員に話されることが大切
トイレに行くまでに間に合わず途中で失禁をしてしまう ⇒ 床、畳の掃除や衣服の交換等手間がかかる
濡れていてもわからず、そのまま寝ていたり座っていたりして、紙パンツから尿漏れしていてい紙パンツや衣服の交換がある(頻回である)
男性の場合、立ったまま排尿し洋式便器や床を汚してしまう
認知症高齢者の場合、トイレがわからず廊下の隅等で排尿をしてしまう
といったような排尿時の手間や苦労を話されることです
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379;「宇宙に行けるなら」銀河鉄道で旅したい

2017-09-12 00:06:53 | 老いびとの聲
 「宇宙に行けるなら」銀河鉄道で旅したい

宮沢賢治の世界に浸り
銀河鉄道に乗り
美しい星に立ち寄ってみたい
そうそう七夕に天の川に行き
織姫に会いたい
かぐや姫にも会いたい

どこまでも行っても
果てしない宇宙空間
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