老い生いの詩

老いを生きて往く。老いの行く先は哀しみであり、それは生きる物の運命である。蜉蝣の如く静に死を受け容れて行く。

373;心模様によりいろいろと色は変わる

2017-09-08 14:17:57 | 老いびとの聲
秋桜介護支援センターの2階窓から見た今日の青い空と白い雲
 心模様によりいろいろと色は変わる

私的には 青い空・青い海に憧れ
生涯青春 という言葉からも「青色」のイメージかな

幸せの色はでる「黄色」も捨てがたい。
暗闇に光る蛍の「黄色」は希望の灯
老いの季節に入ると 朝陽・夕陽にも憧れ「オレンジ色」も素敵
真冬 大地一面に降り積もった白い雪。
地上の醜い物を一瞬にして覆い隠す雪、「白色」もいい。
初夏、那須高原の新緑も爽やか 「緑色」に眼と心も癒される

恋の色は何色なのだろうか 「ピンク色」かな
もう一度恋をすれば何色かわかるかな
もう恋の季節は巡ってはこない


永い眠りについたときに見る色は 何色だろうか

372;秋桜

2017-09-08 13:55:15 | 春夏秋冬
草だらけの庭に山百合と秋桜

 秋桜

春桜は 雨風に弱く  花の生命は儚い
秋桜は 雨風に負けず花の生命は強い

小春日和に咲く秋桜
秋桜(コスモス)は
台風や暴風雨に遭い
枝が折れても
折れたとこから
根を出し
また立ち上がって
花を咲かせる

私はそんな
秋桜が好き

371;「寝たきり状態」からの挑戦 ④

2017-09-08 05:00:10 | 老いの光影
 「寝たきり状態」からの挑戦 ④

堀川清子さんは
不安を抱え初日のデイサービスを迎えた
内心、「本当はデイサービスに行きたくない」
「見知らぬ人と顔を合わせ1日過ごすことは苦痛であり不安」
息子から「行かなきゃだめ」と言われ
しぶしぶ来た。

ベッドから車いすに乗り移り
寝室から自宅庭へ2mあまりのスロープを降り
車に乗り移る

秋桜デイサービスに到着

デイサービスでは
歩けないからと言って
車いすに坐ったままにさせるのではなく
手間がかかっても
他の利用者と同じ椅子に
坐り変えることにしている
車いすから椅子に乗り移る
トイレに行くとき
椅子から車いすへ乗り換える
手間にみえるが
リハビリ効果がある
その都度立ち上がり、つかまり立ちし
乗り移る動作を行う
リハビリは日常生活行為のなかにある

血圧は低めだった 37.2の微熱があった
酸素濃度は94あり
大丈夫かな、ということで様子観察
本人は「微熱は美熱だから大丈夫」と冗談を口にされていた

昼食は主食は半分くらいだったが
おかずは全量摂取
コロッケは大好物
その日のコロッケは
男性利用者3人が
ふかしたジャガイモの皮むきとジャガイモ潰しを行いコロッケづくり
その他に野菜さらだ、けんちん汁ともう一つ副食があった(料理名忘れた)

知り合いの女性利用者がおられ
昔話に弾んでいた

清子さんは
「90年生きてきて
いろいろ苦労や大変なことがあった。
今回ほど寝たきりになりベッドで寝ていて
トイレにも行けずおむつにオシッコをしたり
嫁にご飯を食べさせてもらったりしていて
大変だった。迷惑をかけながら生きるほど辛いものはない」

人疲れなのか 初めてのデイサービスで刺激ありすぎてなのか 知恵熱なのか
食後検温したら38.6℃ 活気はありぐったりしてはいない
酸素濃度は97 血圧は103/70あり問題なし
かかりつけ医に電話を入れ指示を仰ぐ
自宅に往診に行くということで
自宅に帰えすことになり
午後2時過ぎ自宅に戻る
自宅に戻るときには37.5℃に下がる

夕方自宅を訪れた
抗生物質薬を処方され 熱も平熱に回復
手を握り土曜日に再会することを約束
疲れるので食後は1時間ベッドに休めるようお話をした
ベッドの生活から違う場所の世界で
坐位生活になりトイレでも用足しをした
何もかもが未知の体験
体もびっくりし熱がでたのかな
本当に焦らず、時間をかけ寝たきりからの挑戦になる