老い生いの詩

老いを生きて往く。老いの行く先は哀しみであり、それは生きる物の運命である。蜉蝣の如く静に死を受け容れて行く。

791;生きてみる

2018-07-02 03:34:50 | 空蝉
生きてみる

人は生まれた瞬間から
死に向かって生きる
人は老いや死を意識したとき
生命(いのち)や時間の大切さを
痛いほど感じる
老いた今
時間が残り少ないことに
焦燥感を抱くのではなく
まだ在る残りの時間を
精一杯生きてみる

梅雨が明け
蝉たちも
短い夏を
精一杯鳴いている


過去のblogより(再掲)

空蝉

梅雨が明けると
蝉は鳴き始める
地上に生きている時間は儚く短い
それでも蝉は生きていると
力の限り鳴き叫ぶ
蝉を見倣い
私も今日力の限り生きてみようか

蝉は抜け殻のまま
蝉は帰って来ない
私には帰る家がある