老い生いの詩

老いを生きて往く。老いの行く先は哀しみであり、それは生きる物の運命である。蜉蝣の如く静に死を受け容れて行く。

848;帰る家がある

2018-07-28 13:13:15 | 阿呆者
黒雲と夕焼け雲が混在する夕空


帰る家がある

蜩が鳴く
お寺の鐘が鳴る
烏の子が鳴き
親烏が帰る
昔は外で遊んだものだ

仕事を終え
家路に向かう
私には帰る家がある
私を待ってくれる
beagleがいる
疲れも嫌な事も
癒され消されてゆく
我家で寝るときは至福のとき
そのままずう~と眠っていたい・・・・

847;人は、自分のおもうようにならない

2018-07-28 04:15:10 | 老いの光影 第2章
朝の散歩路 阿武隈川の岸辺


人は、自分のおもうようにならない

ときには
自分の心さえ
思うようにならないことさえあるのに
認知症を患った妻は
どうしたらいいのか。

言葉で言ってもわからず、
つい手が出てしまい
叩いたり
手首を強く握り絞めたりしてしまう。
体のあちこちは
内出血痕が垣間見える。
「どうしたの」と尋ねると
婆様は「転んだ」「ぶつけた」と
笑いながら誤魔化す。

自分が思うように
人は行動しない。
思うようにらないから
話してもわからないから
「叩いたり」「蹴ったり」しても
人は思うようにはいかないどころか
逆に怯え体を身構えてしまう。

認知症老人に限らず
子どもも
部下も
上司も
自分の思うようにはならない

他人(ひと)は
自分の分身ではない
自分と同じく
個性を持った唯一無二の存在であることを・・・・