老い生いの詩

老いを生きて往く。老いの行く先は哀しみであり、それは生きる物の運命である。蜉蝣の如く静に死を受け容れて行く。

844;心はネオンのようなもの

2018-07-26 12:19:53 | 阿呆者
暑い夏の空 曇り空が恋しい 雲隠れしている太陽

心はネオンのようなもの

心は
つかみどころが無く
厄介な存在

心はネオンのようなもの
明るくなったり暗くなったり
点滅したり切れそうになったりする
心はネオン色
そのときの心模様で
変化する


843;「介護思想」(10)十二単

2018-07-26 03:39:58 | 介護の深淵

十二単

自分は
「普通」あるいは「正常」と思っていると
認知症老人がとる行動は不可解に見える
しかし
認知症であろうがなかろうが
そんなことは関係なく
人間の行動には目的や意味がある
認知症老人の立場で考えると
不可解な行動もわかってくる

79歳の海老澤婆様は
2年前ほどからアルツハイマー型認知症になり
いまは、ご飯を作ることも後片付けも忘れてしまった
この暑い夏にもかかわらず
重ね着をする。
パンツは5枚
パンツを穿くごとに「落とし紙」を入れる
上衣は5、6枚
ズボンも5枚
十二単の如く重ね着をして
デイサービスの車を楽しみに待っている
皮膚が呼吸できないのでは、と思うが
この糞暑いときに
十二単の如く重ね着を行い
平然としていられるのか
その行動の意味がまだ解けていない