老い生いの詩

老いを生きて往く。老いの行く先は哀しみであり、それは生きる物の運命である。蜉蝣の如く静に死を受け容れて行く。

1275;後ろを振り返る

2019-11-08 17:00:58 | 阿呆者


後ろを振り返る

「後ろを振り返る」とは、2つの意味がある

”背後を見る”という意味がある

子どもの頃、一人で田舎の夜道は、歩いたことがあった
懐中電灯を点けながら歩くが、心もとない「明るさ」
雨が降っているので、ピチャ、ピチャと足音が聞こえる
お化けが後ろから来ているのでは、と、恐る恐る後ろを振り返った

都会では、女性の夜道は 誰かに追われやすく
心配で後ろを振り返ることがある。

後ろで何か大きな音がしたので振り返ると、車と自転車が衝突していた。
夜道 無燈の自転車が走っているので、漫然とハンドルを握っていると大変なことになる。
 

次に「過去を振り返る」という意味がある

過去を振り返ってみると、面白い事も辛い事もあったなと感じる
楽しかったことよりも苦労したことの方が覚えている

過去を振り返り、躓きや挫折を乗り越えることができず、そのことが後悔として尾を引いている
過ぎたことを悔やんでも、”仕方がない”、と思いながらも、無為のままに終わる


後ろを振り返らす、前に進む

過去を思い振り返る、とは関係ないことだが
認知症老人の場合は、道に迷ったとき後ろを振り返ることができない
つまりいま来た道を戻り、どこで道を間違えたか、考えることができない
道は直進するか 右に曲がるか 左に曲がるか だけで後ろを振り返り、逆戻りができない

発見されたとき(保護されたとき)は、とんでもない地点に居る


過去を振り返らず 前進していく気概で物事を考えていけたらよいのだが・・・・
コメント
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