老い生いの詩

老いを生きて往く。老いの行く先は哀しみであり、それは生きる物の運命である。蜉蝣の如く静に死を受け容れて行く。

1283;”もったいない”の世代

2019-11-14 17:21:12 | 老いの光影 第5章
”もったいない”の世代

大正、昭和一桁 に生れた老人たちは
”もったいない”精神が根づいている

物が溢れ、物を大切にしない風潮にある現代社会

デイサービスや在宅を訪問したとき
齢85歳を越える老人たちの”もったいない”精神に
笑うに笑えず 無言のまま過ぎ去ってしまう

もったいないは、下(排せつ)」に見られる。

女性老人に多い
用を済ませ、拭いたトイレットペーパーを
几帳面にたたみ洋服やズボンのポケットにしまう
食後に何気なくポケットからトイレットペーパーを取り出し口を拭く

在宅で日中 ひとり暮らしをしている老人
これは女性だけでなく男性も
尿失禁をした紙おむつ、紙パンツ、尿取りパットを部屋に干している
部屋中、言葉では表現できない尿臭がただよっている

乾いたら翌日それを穿きデイサービスに行く
乾いたとはいえ、尿臭は消えていない

もったいないも
ここまでくると大変