老い生いの詩

老いを生きて往く。老いの行く先は哀しみであり、それは生きる物の運命である。蜉蝣の如く静に死を受け容れて行く。

1289;一本の鉛筆

2019-11-19 05:42:53 | 歌は世につれ・・・・


一本の鉛筆

作詞:松山善三、作曲:佐藤 勝、唄:美空ひばり

1 あなたに 聞いてもらいたい
  あなたに 読んでもらいたい
  あなたに 歌ってもらいたい
  あなたに 信じてもらいたい
  一本の鉛筆があれば 
  私は あなたへの愛を書く
  一本の鉛筆があれば
  戦争はいやだと 私は書く

2 あなたに 愛をおくりたい
  あなたに 夢をおくりたい
  あなたに 春をおくりたい
  あなたに 世界をおくりたい
  一枚のザラ紙があれば
  私は 子どもが欲しいと書く
  一枚のザラ紙があれば
  あなたを返してと 私は書く

  一本の鉛筆があれば
  八月六日の朝と書く
  一本の鉛筆があれば 
  人間のいのちと 私は書く


美空ひばりが反戦歌を歌ってたことは、今日まで知らなかった
『一本の鉛筆』は静かに心に滲み込んでくる反戦歌。
”八月六日の朝” ”人間のいのち”という言葉
福島第一原発「事故」を思うと
二つの言葉が重く胸にくる。


いまの時代、一本の鉛筆が
とても貴重な学用品だとは思われないかもしれない

終戦前つまり戦争当時の日本は
貧しい家庭の子どもたちは
鉛筆一本、ザラ紙一枚 買うこともできなかった宝のような品物

一本の鉛筆と一枚の紙に
自分はどんな願いを書くのであろうか


『一本の鉛筆』は、美空ひばりの歌のなかではヒット曲ではなかった
彼女自身は好きな持ち歌のベスト10曲の1つに入れていたとか・・・・