那須連山
1836 手を使う
老い往くにつれ、体力、筋力が衰えたとき
寝床から起き上がる。
(ベッドマットは硬いものがよい)
仰向けから右側に向く(右が麻痺しているときは左側に向く)前に、
頭から肩下位まで幾分左側にずらす
足、脚は右側(ベッドの端)の方にずらし、首から足先まで真っ直ぐになる。
(本人ができないときは、介護者が頭、肩を左側にずらし、ついで足、脚をずらす)
躰を右側に向く
右腕は、躰に対して45度から60度程度の角度で腕を置く。
右肘を支点にして、右手背(右手甲)に左手を乗せ、
左手は右手をおさえ、右腕に加重をかけ押し上げながら躰を起こす(片ひじで立ち上がる)
(本人が左手が使えないときは、介護者は本人の手の上に手を乗せおさえる)
本人は首を前にだすような感じで起き上がる
(起き上がりが容易でないとき、本人は左手を介護者の首に回す。介護者は本人の首下に手を回す)
(本人は腕に力をいれ片ひじで立ち上がる、肘は支点の働きをする)
(片ひじで立ち上がりの力に応じて、介護者は右手は肩を軽くつかみ躰を起こす)
(普段、自分は仰向けから横に向きなり起き上がる動作を ゆっくりやってみてください)
躰が起き上がると同時に、両足をベッドに垂らす
足を垂らすと、躰は自然に起き上がってきます
(左脚が麻痺のときは、左足を右足の上に乗せ、右脚を動かしベッド下に垂らす。
本人が「できない」ときは、介護者の右手を本人の膝下に手をかけ、ベッド下に移動する。
(脚を移動するとき、お尻を支点にするような感じ)
次にとっても大切なことは、本人の足裏がペッタと床に着いていることです。
膝の角度が90度(大腿部が水平になる)になり、足裏が床に着く
ベッドが高すぎて、両足がブラブラすると
座位保持が出来ず、前に転倒する恐れがあり、立ち上がりげできない
(床に足が着かずに立ち上がることはできない)
ベッドの高さは個人差がありますが、目安は38〜40センチ程度になりますが
電動べっどは高さが調整できるので、足裏が床に着き、大腿部が水平になっていることです。
要介護老人が「できる」「できない」は、介護者の「てのかけ方」に左右される。
まずは、自分で起きてみる
または他人がどのように起き上がりをしているか、観察してみる。