老い生いの詩

老いを生きて往く。老いの行く先は哀しみであり、それは生きる物の運命である。蜉蝣の如く静に死を受け容れて行く。

1039 ; 虐待

2019-04-04 08:08:40 | 介護の深淵
2019年4月4日付け読売新聞 介護者が虐待を報道する

虐待

老人虐待
児童虐待

感情がコントロールできず
老人、子どもを虐待する
憤りを感じる

老人や子どもに虐待した行為を
そのまま虐待者に対し
同じ行為を仕返し〝報復〟をしたくなる

介護職が老人虐待するのは
本当に許せない行為

虐待が起きる背景は 諸々ある
介護職員が不足し
介護職のなり手がいない
汚くきつく安い、と言われている
介護福祉専門学校介護福祉科の定員割れもある

同じ人間関係を対象とする
医療職や教育職に比べ
介護職は専門職としての位置付けは低く
給与も低く魅力がない

介護保険制度の枠組みのなかで
介護職員の給与をアップするとなると
介護給付費をアップせねばならない
そうすると
介護保険料にはね返り
被保険者の負担が増大する

国の財政のあり方から
問い直す必要がある
アメリカ🇺🇸から役に立たない兵器を買わされた日本🇯🇵
軍事費は膨れに膨れている

大砲かバターか
いまは国会や新聞などで論議されなくなった

オムツ交換、お風呂入れ、食事介助などの介護は
女性ならば誰でもできるお世話である、と見られている

介護虐待は
老人介護の世界に起きた問題ではない
病んでいる社会から起きている








1038;春を感じる

2019-04-03 05:12:19 | 生老病死
春なのに雪が降る


昨日は春なのに 雪が降った

犬は鼻で春の風を感じる
花びらも春の風をじる
私は躰ごと春の風を感じたい

とうに余命1ヶ月を過ぎ
3月を迎えようとしている
桜の開花を待つ
80歳の清水太郎さん

末期肺癌は治ったと信じ
生きている

残された日々
春の風を感じながら
住み慣れた我が家で
妻と暮らす

癌は腸骨、仙骨そして頭部にも転移し
車いす暮らし
しつこく同じ話をする夫
聞き取り役の妻は疲れ
お互いの気分転換も兼ね
夫は4月13日の土曜日から
週1回のデイサービスに通う






1037;柵

2019-04-02 04:13:06 | 老いびとの聲
 
知らない海を眺めていたい

 “柵”・しがらみ

人間一見「自由」であるが
柵(しがらみ)のなかで生きている

柵が絡み纏(まと)わりつくと
思いきり鋏で断ち切りたくなるが
それはできない

生きている限り
柵のなかで生きている


柵から解放され
水戸黄門のように
全国漫遊の旅にでたい

できるものなら
いま旅にでて

 知らない町を歩いてみたい
 知らない海を眺めていたい


それは夢なのか
空に浮かぶ虹のようなもの

1036 ; 令和

2019-04-01 12:00:00 | 阿呆者
赤坂ダム湖〜夏は枯れ水はない


在宅訪問の帰り路
国道289号線沿いにある赤坂ダム湖
春は水があり 美しい
此処で休み湖面を眺めていたいものだ

新元号は〝令和〟
他国に比べ日本の文化は
遅れており
“令和”をきっかけに
文化を充実していけたら・・・と思う

〝令和〟はダブルZEROだね
〝令〟=0
〝和〟= 輪= 0
苦笑かな

1035;口から食べれなくなったとき・・・・

2019-04-01 04:33:16 | 老いびとの聲
 口から食べれなくなったとき・・・・

昨日 夕暮れどきを過ぎ
しばらくぶりに
妻とお茶した
駅前の珈琲店で

そのとき
ふと思った
言葉にはせず
自分の頭のなかにしまっておいた

もし自分は
口から食べれなくなったとき(飲み込みができなくなったとき)
ドクターから
「胃瘻(いろう)を造りますか」、と言われたとき・・・・
どう答えるか


口から何も食べれない
実際にそうなったら
生きる楽しみが奪われ 
ショック
生きていくはりあいがなくなる

人間だけでなく犬や猫たちも
食べるために生きる
生きるために食べる

ブログをみていると
意外に多いのが食べ物の画像
美味しい物を食べる
人間にとり至福の瞬間でもある

自分が
本当に口から食べれなくなったとき
胃瘻を造らずに
そのまま自然死で逝くか

その場合は
認知症が重く
数分前の会話や出来事も忘れているようなときは
胃瘻は造らずそのまま

口から食べれなくとも
まだ惚けてなく頭がはっきりしているときは
胃瘻を造ろうかな?、と思う

食べる楽しみを奪われたことは辛いけど
まだ頭がしっかりしていて
歩いてトイレに行き用足しができ
本を読んだりテレビを観たり
ブログや会話ができれば
生きていたい


でも、頭のなかで考えているだけで
本当に口から食べれなくなったとき
どう思うかは
そうなったときでないと
胃瘻を造るか否かの選択は
わからない

大概胃瘻を造るときというのは
飲み込む力もさえもなく
体力が落ち寝たきりの状態にある
十分な栄養も摂れなくなり
床ずれ(褥瘡)もできはじめてくる
そうなったら本当に「自然死がいい」

珈琲を飲みながら
独り妄想に耽る

妻は、珈琲を飲み
パフェを口にし
「明日から頑張れるぞ」、と
聞こえるように呟く