爺のお散歩

天気の良い日は自然観察

シラヒゲソウ(鳳凰三山・続々)

2009年09月17日 | 日記
 岩の多いこの山塊は随所に撮影スポットが存在する。北アルプス・燕岳(ツバクロダケ)の優美なそれとまた趣が違う。写真は薬師岳近辺での一枚(岩のてっぺんの雲が余計だったか?)もう一枚は岩の積み重なった隙間(窓)から夕暮れの北岳を撮ったもの。一杯やりながら夕時まで過ごしていたら、其処からジッとカメラを覗いていた人がいたので、パクったもの。ガスが晴れるのを待てなかったみたいだ。


 シラヒゲソウ : 鳳凰小屋の裏手にあり。小屋の主の話では「岩場から種を採ってきて植えたら生えてきた」そうだ。稀少で図鑑やガイドブックには載っていないとの弁であったが、山渓ポケット図鑑「秋の花」には載っていて、解説を読むと、さほど珍しいとは思われない。インターネット上にも写真と共に多々紹介されている。尾瀬のような湿地帯で見られるようだ。
 であれば、白糸ノ滝からの急登が終わり、水平道を下って着く支流の源流帯:北御室(昔、小屋のあったあたりと思われる)にも咲いていてもおかしくはない。ここ迄の行程の辛さを考えなくても(私的には)正に別天地で、「緩やかな流れ、心地よい草の緑」とゆっくり時を過ごして見たい場所だ。ここから沢へ下りて五色ノ滝へも行ける。か細い道だが、オオビランジを道脇に見ることも出来る。しっかりした道を選ぶなら、もう少し登った標識からでも良い。しつこい様だが、他の滝はさておいてもこの滝だけは近くまで行って見るべき価値がある。真夏であれば滝壷で水浴びしても良いかも。
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鳳凰三山・続

2009年09月13日 | 日記
 この山域は花崗岩帯で山頂付近には巨岩が点在する。地蔵岳のそれ(所謂オベリスク:尖塔)は登るのが至難である。ロープはあるが、殆ど頼りにはならないと登った人の弁。無論高所恐怖症の私は断念。
写真は薬師岳から望む観音岳。ウラシマツツジの紅葉も徐々に始まり、この後の大型連休は錦秋山行の期待大!中道の登山道脇はシャクナゲが多く、花の時季を狙って是非来て見たい。
南精進ヶ滝手前の沢付近でむせ返る様なマツタケの臭いがしたが捜す余裕が無かった。

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赤抜沢ノ頭から見る北岳、その奥に間ノ岳、農鳥岳の山陵

 
オオビランジ                タカネビランジ(もう終期)


赤く色付くゴゼンタチバナの実
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鳳凰三山へ登る

2009年09月12日 | 日記
 雨が無くキノコ採りは諦め、鳳凰三山へ登山。
土曜日は雨の予報であったので、天気の良い11日に青木鉱泉1100mからドンドコ沢を上り、地蔵岳2764mから最高峰の観音岳2840mを経て薬師岳2780mまで行き、翌日は欲張って「辻山-大馴鹿峠-千頭星山-御所山」経由で青木鉱泉へ戻るコースを計画した。
 南精進ヶ滝、鳳凰ノ滝、白糸ノ滝、五色ノ滝と素晴らしい滝が連続し、苦しい登りの励みとなる。殊に最後の五色ノ滝は滝壷まで近づくことが出来、その景観に圧倒され言葉を失う。脇の岩壁にはオオビランジの濃いピンクの花も数多く見られた。登山道にもどり、小一時間ほど汗をかくと、ヤナギランの群生を分けて、左岸の林の中にある鳳凰小屋へと着く。沢岸に飛び出た時から窺えた地蔵岳はもう見えない。ここから地蔵岳までは、急登の連続をこなしたばかりの足に更に拍車をかけるきつさであった!殊に樹林を抜けてオベリスクの基部まで続く白砂の道はザクザクとして容易に高度を稼がせてくれない。このコースを下りに使う所以であろう。賽ノ河原から地蔵群の先に望む甲斐駒ケ岳、更に歩を進めた赤抜ヶ沢ノ頭からは北岳から農鳥岳へと続く3,000mの尾根、更に地蔵岳のオベリスクと景観は申し分なく観音岳まで続く。タカネビランジやホウオウシャジンといった高名な花々が多く見られるのもこの間である。観音岳から薬師岳までは起伏の少ない快適な道である。薬師岳手前では富士山が綺麗に見えた。小屋の宿泊客は30名ほどであった。翌朝、外は霧雨と風であったので、御座石のある中道を下山。雨具のお世話になる前に車に辿り着き、慈雨の中、お昼前には帰宅と相成った。

   
上左から南精進ヶ滝、鳳凰ノ滝、白糸ノ滝(地が震える位の水勢)、五色ノ滝(落差もスケールもでかい)


賽ノ河原から甲斐駒ケ岳を望む

◇今回のコースタイム

 9/11:青木鉱泉5:58-南精進ヶ滝7:35-鳳凰ノ滝8:13-白糸ノ滝8:46-五色ノ滝9:25-鳳凰小屋10:13-地蔵岳11:20
     -赤抜沢ノ頭11:35-観音岳12:40-薬師岳13:10-薬師岳小屋13:34 (7時間36分)
 9/12:薬師岳小屋6:03-御座石6:38-林道出合8:00-青木鉱泉8:23  (2時間20分)

※全ての滝を近くで見るには結構時間を費やすので考慮が必要。

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当てが外れた!

2009年09月08日 | 日記
 朝夕の気温が下がったので、今日はもう少しお出まししていると思ったのですが、やはりこの少雨はきつい!収穫は3本のみ。雑も毒もキノコは見当たらない。地割れを掘って2本(120g、60g)、一番右は20gでこれも頭は出ていなかった。全体の身も締まっており、多分最高級クラスです。

帰途、アゲハチョウの幼虫にあてがうサンショウの枝葉を切り取って持ち帰る。家のサンショウはとっくに葉が無くなってしまっている状態。これから先、どの位の期間で「サナギ」に成れるのか?理科の勉強が必要です。うーーん自分の至らなさに失望した次第。
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キノコが出ました

2009年09月06日 | 日記
 今日はいつもの山へキノコ探しに。標高の低い所にはキノコは見られなかったものの、少し登った所には出ていました。マツタケもあったが、猛毒菌:ドクツルタケが2本並んで生えていた。タマゴタケ同様に白い袋状のツボを持ち、茎は白のダンダラ模様で上部にツバ、傘もヒダも全てが真っ白といった特徴がある。

マツタケは数本。昆虫に傘や茎を食われていたものも勿体無いので採った。
中程のズングリしたのが70gで一番重く、地割れを掘って収穫したものである。
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マツムシソウ咲く

2009年09月06日 | 日記

9/5(土)戸谷峰(トヤミネ・1629m)へ
 伊那へキノコの様子を見に行き、空振りで帰る。
せっかく出かけたついでに戸谷峰へ登る。最近山の雑誌に紹介され、都会からの登山者も多いと、よくこの山へ通う先輩から聞いていた。登山口の野間沢橋上の駐車スペースには既に1台止まっていたが、頂上まで人に会わなかったので、多分キノコ採りに入っている思われる。この峰から三才山トンネルの上、六人坊にかけての急峻な南斜面は、ガレ場を中心にマツタケを始めとしたキノコが採れる場所でもある。沢の西(松本方面)の鉄ハシゴを上り送電線の鉄塔巡視路を辿るコースで、いかにもキノコの出そうな場所を時折縫いながら行く事になる。暫くいったガラ場でカモシカ一頭に出会う。キノコは無いかと目を配りながら、ひたすら登り、1時間チョットで山頂へ着く。頭上は晴れて、暑い日射し。丈が高くなった雑木の茂みに囲まれ思ったほど展望が利かない。背伸びして見る北アルプス方面は雲の中。山頂にはマツムシソウが数本咲いていた。萩の花もあり、足元にはミヤマママコナも数多く見られる。帰りは尾根上を六人坊方面へ行き、キノコを探しながらトンネル手前の沢へ降り、10分ほど車道を下り車へ戻る。無論収穫はゼロ。雨が恋しい!

◇今回のコースタイム
 野間沢橋8:11-No71鉄塔8:43-No72鉄塔8:52-No73鉄塔8:58-山頂9:12 <1時間01分>
 山頂9:24-六人坊手前10:08-野間沢橋10:59 <1時間35分>
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ルリタテハの幼虫

2009年08月30日 | 日記
 我が家のほんの小さな庭にもまだ蝶の幼虫がいました。昨日、生い茂ったユリ、スズランやシランなどの地上部を刈って、すっきりさせたところ、まだ丈の短いホトトギスの葉の裏に何やらトゲの生えた妙な毛虫が一匹いた。図鑑で調べたところ「ルリタテハ」の幼虫と判明。ヨクヨク見ると、なかなか綺麗な幼虫である。潰さないでよかった。無事、さなぎになることを祈って、山から数本のホトトギスを採って来て、目立たないよう囲った次第。
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アゲハチョウの幼虫

2009年08月29日 | 日記
腰の辺りまでの丈に育ったサンショウの幼木にアゲハチョウの幼虫を発見。数日前に気付いてはいたが、山(キノコ)から帰って、まじまじと観察。まだ若い幼虫(褐色)が11匹、緑色の青年期の幼虫が6匹数えられた。葉っぱの数に比べて、過密なんじゃないか!?もう上の枝は丸坊主なので食料不足は必至。
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山の方は雨なしでカラカラ乾燥状態。キノコの姿は無く、道を覆う松葉や枯れ枝がパキパキと乾いた音をたてる。一回り終わる頃、雨が当り始める。たいした降りではなく、隣山の尾根も少し霞んでいるものの隠れてはいない。お湿りには程遠い。唯一あったマツタケは食せる品質にあらず。
今日降って、4、5日後(9/3頃)に期待しているのだが、外は日も当っていて、暑そう!
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「茎はフカフカ、ヒダも食われ、傘は破れて、てっぺん穴あき」、捨てました。
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白馬大池を訪ねる

2009年08月23日 | 日記
 年に一度、妻と山へ。30年余前に成ろうか、北小谷から風吹大池経由で共に登った白馬大池を再訪。お互いに記憶は定かでないが、天候の悪い夏で、土砂崩れが各地であった中、雨模様の山行だった様に思う。今回は栂池高原からゴンドラリフトとロープウェイを使い、自然園手前から往復するコースとした。リフトの始発・朝7:30は、登山する身には大いに不満であるが仕方ない!曇天の中、出発。沢を渡ると急登となり、天狗原までの所要時間で先の行程が決まる。まずまずの時間で登れ、往復を確信した次第。天狗原から稜線に出るまでは大岩ゴツゴツで足場に気を使う区間である。妻には特に応えた様だ。しかし、天狗原の湿原、稜線手前の雪田通過と、バラエティーに富んでいる。稜線に出て乗鞍岳を少し下った所から大池を見下ろす景観はなかなかのもので、花が最盛期であれば、小屋に泊まっても楽しめるコースだと思う。予報に違わず昼前には青空が広がり、風は秋のそれを実感させた。盛夏に自然園を訪れても充分満喫出来そうだ。足代が3,000円余掛かるのは自然保護のため、仕方ないことか。。。。。
(写真:大池山荘への道から池越しに小蓮華山方面を望む)

 ◇今回のコースタイム
   登山口8:15-天狗原9:18-白馬乗鞍岳10:15-白馬大池10:48/12:00-乗鞍岳12:29
   -天狗原13:13-登山口14:10 (歩行時間=4時間43分)


帰途、白馬乗鞍岳にて (ガスが若干上がってくる)

雪田はチョッとの間。スキーをしない身には下りの方が慎重になる。
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タマゴタケ

2009年08月22日 | 日記
 8/22(土)ここのところ雨が無いのだが、やはりジッとしていられず、山へ。虫食いの小さなマツタケ2本(食べられる処は傘のみ)、あとはチチタケくらいで新たなキノコの発生は少ない。アカヤマドリも腐っている。道脇に傘も破れ、丈も短く、典型的な形ではないがタマゴタケがあった。せっかくなので根元の落ち葉を除き、携帯のカメラに収めてみた。根元に白い「袋状に残るつぼ(壺)」、「赤と黄色のだんだら模様の茎」、「傘の周りの筋(条線という)」、茎上部の「黄色いツバ」がある、傘にイボ(鱗片)はなく、「裏(ヒダ)は黄色」といった所が毒のベニテングタケと区別するポイントである。このキノコは初め白い卵形の中から出て来る。写真のキノコの手前にも小さい卵形の幼菌が一つあった。5,6本並んで生えていれば、幼菌から成菌までどうやって大きくなってゆくのか過程が判ることも多い。毒菌の多いテングダケ属の中にあって食用になる数少ないキノコの一つである。私は見た経験がないが、色違いの「キタマゴダケ(黄色)」「チャタマゴダケ(茶色)」も同様と書は教える。無論まだ食用の物もあるが、稀にしか出会わないのが実情だろう。開いた物は若干臭いが気になる(私は)ので、なるたけ若い物を単純に焼いて塩コショウで食するのがBESTかも?塩コショウ+バターで炒めたらキノコの持つ特有の味が薄れてしまった。
迷信の多いキノコの判別はなかなか難しいのですが、素人は「白色」のキノコは採らない位の心構えでいいと思う。今まで優秀な食用とされた「スギヒラタケ」は内臓疾患を持つ人には毒と位置づけられたし、多雪地帯に収穫される「ブナハリタケ(ブナに群生するヒダが針状の白色の食用キノコ)」も酒飲みには危険と思われる。もう若かりし頃の事だが、蓮華温泉から風吹大池へ登った折、このキノコがいっぱい生えていて、ビニール袋へ詰め持ち帰り、下山後茹でて職場に提供した。歯応えのある食感で、その場は収まった。しかしその後、昨夜一献交わした酒好きの一人から声を掛けられた。鼓動が異常に高ぶったと言う一言。他言しなかったが。自分も同様であった。これも「ヒトヨタケ」「ホテイシメジ(チョコタケ)」と同様、酒の酔いと微妙に作用するキノコと思われる。
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