酔い日は佳い日

日々の食卓、晩酌事情。by こたりん

いにしえの美酒で晩酌 酒は男山

2017-01-31 | 酒風景
男山の資料館売店で今時期だけ買える非常に面白い酒がある。


「平安の甕酒(かめざけ)」と言い、14世紀頃の甕仕込みによる酒造りを再現したものだ。当時の記録「御酒之日記」という文献を基に、農学者にして発酵学、醸造学の権威、小泉武夫 東京農業大学名誉教授の指導を得て醸造したそうな。小泉先生って、ほら、キムチの話とかで有名な。


その見た目から、どぶろくと思われがちだが、濾してあるので分類としては「にごり酒」になる。でないと税法上、清酒として販売できないのだ。

という難しい話はいいから、どんな味がするのかって?

さららら~っとフレッシュな微炭酸の感触とともに軽やかな酸味と濃醇な旨みが美味。アルコールもやや低めなので、ビギナーさん向けの言葉を使えば、とにかく呑みやすい。
画像から、何かと濃そうだなあと想像してたでしょ。

いつもなら、男山のイベント「酒蔵開放」の無料試飲コーナーで振る舞われるものをたんと味わいつつ、この小さな甕に入った商品を土産に買ってくるのだが、今年は一足さきに味見。
勿論、今年も行くけどね。ちなみに今年は2月12日だ。

で、肴はこれ。


ん~、名前がない(笑) 状態から言うと餅チーズ入り小揚げ焼き。
揚げの風味がさっぱりした濁り酒に合うかなと思って。


焼く前の中身。パックのお餅をスライスし、ピザチーズと一緒に詰める。
スライスチーズでもよいのだが、それだとちょっと味が濃すぎるので、そこらへんに売ってるピザチーズにした。


で、これを一旦軽くチンして(予め餅を柔らかくしておく)、弱火でじわりじわりと焼く。両面に醤油をぬりぬりしながら。

ご飯のおかずにはならないが、酒には滅法良い。


おまけ

甕仕込み酒や昔の酒造りに関する解説はこちらでも。
去年SAKE TIMESで自分が記事にしています