HIBARIピアノ教室レッスン日記♪

ピアノのレッスン日記、その他ヒバリ先生が見聞きした音楽関係・芸術関係etcの日記。

凸凹コンビM&M

2010年10月19日 | レッスン日記(小中高生)
6年生の仲良しコンビ・M&Mは、いつも二人いっしょにやってきます。
仲良しだけど、二人のタイプはまるでちがう。
ショートヘアでスレンダーなMちゃんと、ふわふわロングヘアのM3ちゃん。
Mちゃんはキビキビ、テキパキ、リーダー格。
M3ちゃんはまったりのんびり。
元気なMちゃんは、肌寒い今日も半袖Tシャツ1枚。
寒がりM3ちゃんは、長袖を2枚着た上にパーカーも着てる。

と、これほどちがう二人ですが、ウマが合うのか とても仲良しです。
二人の共通点は 音楽が大好き、ってことと、歌がとってもうまい、ってことかな。

実は、今週末の土曜日、大人のための「チャティーハロウィーンコンサート」があるんですが、子どもクラス最上級生のM&Mは、子どもクラス代表としてゲスト出演することになっています。
もう一人、5年生のY子ちゃんも含め、三人が参加します
今日、当日のプログラムを渡して「会場のお客さんみんなで歌う歌があるの」と、「ラブ・ミー・テンダー」の歌詞カードを見せました。
「英語だけど、カタカナがふってあるから歌えるよね?」
ピアノに合わせて歌ってみると、二人は「この歌とおんなじ?」と、日本語の歌詞を口ずさみはじめました。

オーラ・リー、オーラ・リー、どこですか・・・

それは「ラブ・ミー・テンダー」のもと歌である、「オーラ・リー」という古いアメリカの歌を、かわいい日本語詞に訳したものでした。
「それ、いいね!学校で習ったんだ?」
「5年生の教科書に出てるよ」
合唱団に入っているM&Mの歌は、透明な声でとてもきれい。
あとからレッスンに来た、5年生のY子ちゃんも、この歌を知っているといいます。
そうだ、いいこと思いついた!
みんなで歌うとき、1回目は全員いっしょに英語 → 2回目は小学生だけで(Y子ちゃんもいっしょにね)→ 3回目はまた全員で
この形で歌うことにしよう!\(^O^)/
と 先生は思いついちゃったのでした

土曜日、楽しみだ~

衝撃の名演奏♪

2010年10月19日 | レッスン日記(小中高生)
Tちゃん(小3):
夏の発表会で「となりのトトロメドレー」を弾いたTちゃんですが、「またメドレー曲集のどれか弾きたい」と言ったので、DVDも持ってるし よく知っているという「魔女の宅急便」はどう?と提案しました。
今日は、そのページを開いて「弾いてみよう」ということになったのですが・・・

メドレー最初の曲は「木漏れ日の路地(かあさんのホウキ)」という、温かくしみじみとした曲です。
この間「元気で明るい曲がいい」といって、トトロを選んでいたTちゃんには、ちょっと大人っぽすぎたかなあ?
いつも新しい曲に入るときと同じように 最初に右手のメロディーから始めようと思ったのですが、その時ふと見ると、Tちゃんが左手もスタンバイして、まさに第一音を弾こうとしているのです。
「えっ、左手も弾いちゃう?」
「もしかして、弾けるかなあ・・・」
こう言いながら、Tちゃんはゆっくりと弾き始めました。
左手静かな伴奏を弾きながら、右手のメロディーをゆっくりと弾いていきます。
しかも、ちゃんとペダル用の厚底サンダルを履いて、ペダルも踏みながら・・・

これはすっごい衝撃でした。

いつも、新しい曲には「難しい~」と言って弱気だったTちゃんが、まったくの初見なのに、両手で、ペダルもつけた完全なスタイルで弾き進めているのです。
ゆっくり、確実にリズムを取りながら、Tちゃんは1ページ弾き、2ページ目も弾き終わり、とうとう「木漏れ日」を最後まで弾いてしまったのです
しかも、そのまま止まらず 次の「風の丘」に突入!
「風の丘」の前半部分まで行って、ちょっと手ごわくなってきたところで、ようやく先生が「この辺にしとく?」とタイミングをはかりました。
ホッとため息をついたTちゃんは、先生の「すごい!すごいね~」との大絶賛に
「なんか、弾いたら弾けた・・・」と 感じ入ったような表情を見せました。

今日は、Tちゃんが一気に 華麗なる変身をとげたように見えました。
まるで 不器用なサナギがまん中から割れて、中から光り輝く「本体」の蝶々が登場したみたいな。
うっわ~、超大人っぽいピアニストだ。ホントのTちゃんは。
これからは「サナギ」の殻を脱ぎ捨て、「蝶々」として生きていっておくれ。