HIBARIピアノ教室レッスン日記♪

ピアノのレッスン日記、その他ヒバリ先生が見聞きした音楽関係・芸術関係etcの日記。

カフェ・アンサンブル26周年コンサート

2011年11月06日 | 発表会・コンサート記録
駒場にあるミュージック・カフェ、「アンサンブル」さんの 開店26周年コンサートに行きました。
ちょうど26年前の今日、お店をオープンしました、と、オーナーのアンパパさんがおっしゃっていました。
ご家族は皆さん音楽に関わっていらっしゃいます。
長男さんは北海道の高校の音楽の先生、次男さんは調律師、三男さんはチェリスト、その奥さまはヴァイオリニスト。
また、オーナーさんの奥さま(アンママさん)は メゾ・ソプラノ。

三男さんご夫妻による ヘンデルのヴァイオリンソナタイ長調 作品1-14全楽章、バッハのヴィオラ・ダ・ガンバ ソナタNo.3、ウェーバーのピアノトリオ 作品63の全楽章。
そして アンママさんの「舟うた」「鐘が鳴ります」「しぐれに寄する抒情」「お菓子と娘」、4曲が 本日のプログラムでした。

最後には会場のみんなで、「紅葉」「まっかな秋」など、秋にちなんだ歌を歌いました。
オーナーのアンパパさんが指導している 合唱サークルの人たちが大勢お客さんにきていたので、「会場の合唱」も 大きな合唱団みたいな歌声になって すてきでした。

コンサートの一番最後に、アンママさんが「番外だけれども、ぜひ主人にピアノを弾いてもらいたいのです」と促しました。
実は、アンパパさんは、何年か前に病気で倒れられてから、「ピアノが弾けなくなりました。細かい楽譜を読むこともできないし、指が動かないので8分音符などは全く弾けません」とおっしゃって、ぷっつりとピアノを弾かなくなっていたのです。
アンパパさんは、何年かぶりでピアノに向かい、日本の唱歌「故郷」を弾きました。
前と同じように、力強い音でした。
会場のみんなは、アンパパさんのピアノに合わせて合唱しました。

番外なので歌詞カードもなかったけど、全員1番から3番まで全部歌えたし、楽譜もなかったけど、アンパパさんはちゃんと伴奏をつけて弾いてくれました。
「故郷」は みんなが知っていて、全部の歌詞を歌える。もちろんピアノを弾く人なら暗譜で弾ける。
なんというすてきな歌でしょう。
こういう、誰もが心から歌える「日本の歌」は みんなの財産だと思います。
私たち日本人は、こんなすてきな財産を持っているんだなあ、ということを再発見したような気になり、嬉しく思いました。
そしてまた、今日こうして アンパパさんの元気なピアノを聴けたことも、本日とても嬉しいことでした。

発表会後の1週間

2011年11月06日 | レッスン日記(小中高生)
「ハロウィンコンサート」が済んで 1週間たちました。
教室のみんなにとっては、年に一度の「努力の結晶」発表会。
がんばった本番を経て最初のレッスン日に、生徒たちはどのような顔を見せてくれたでしょうか。

1年生のNちゃんとM4ちゃん:
二人とも はじけるような笑顔でやって来ました。
上手に弾けて、きっとパパ・ママやおじいちゃん・おばあちゃんたちに いっぱいほめてもらったんでしょうね。
去年の「デビュー発表会」のときは 保育園生でしたが、小学1年生になった今年は、一段としっかりし、自信もついて光り輝いているように見えました。

2年生のSちゃん:
Sちゃんも2度目の発表会でした。
これまで、子どもの歌の曲集などをテキストとして使うことが多かったのですが、2年生となり、発表会でバッハやビバルディも経験したこともあり、少しずつスタンダードな教材などもやって行きたいと思っています。

4年生のTちゃん:
「エリーゼ」を 努力して完成させたことにより、「ピアノらしいピアノ曲」を弾く力が身についていることを、本人も確認できたのではないでしょうか。
「M3ちゃんが弾いた『アルプスの夕ばえ』を、小5か小6になったら弾きたい」と、目標や憧れもできたようです。
もうすぐ10才になるTちゃん、「中級ピアニスト」へと一段ステップを上るようです。

6年生のTくん:
「万年練習不足」だったTくんですが、今年の「ハーマンズ・ブギ」はがんばりました。
指や手に、訓練によってのみ得られるテクニックがついてきたことが確認されるようになってきました。
ここしばらく、ブギウギやブルースの練習曲を続けてきていたので、今回ちょっと気分を変えて、「ピンクパンサー」の曲を与えてみることにしました。
練習で身につけたタッチやノリが生かせるか?!

中1のMちゃん・M3ちゃん:
さすが中学生、という演奏をしたと思います。
見に来ていた 小学生のお客さんも「中学生の人の曲は流れるようですてきだった」と言っていましたし、連弾や合奏での、下級生のフォロー、また陰のパーカッションでのサポートなど、どれもしっかりやってくれましたね。
Mちゃんは 普段のテキスト、ブルクミュラーに戻って、中ほどの「バラード」で練習開始です。
その他に、M3ちゃんがメインテキストとして使っている「クラシック名曲アルバム」も、知っている曲がたくさん出ていておもしろいよ、と勧め、サブ曲集として弾いていこう、ということになりました。
逆に、M3ちゃんは、これからピアノのテクニックを 本格的にやろうね、ということで、「名曲アルバム」の他に、ブルクミュラーをメインテキストとして加えることにしました。
二人ともタイプが違うのですが、それぞれ いい音楽性を持っているM&M。
中学生活は忙しいけど、工夫して音楽を伸ばしていってほしいです。

キノパパ:
本番では緊張のあまりテンポが走ってしまいましたが、古典の代表・モーツァルトの曲をがんばって弾き通したキノパパの演奏は、会場に大きな感動を呼びました。
子どもたちも「おじさんすごかった」「がんばれ!と思ったよ」と、口々に称賛していましたから、子どもたちの心にも、何か訴えることがあったに違いありません。
1週間たってレッスンに現れたキノパパは、「間違えましたが、これだけ弾けるようになったことは嬉しいです」とさわやかな笑顔でした。
今月からは、新しく「バッハ作品集」を始めることにしました。
クラシック音楽の父であり、すべての音楽家の礎となるバッハです。また、初めてのバロック音楽の経験ということにもなります。
バッハの音楽で、大人のピアノのおもしろさを、是非体験していただきたいと思っています。

以上、生徒のみなさんは、どの人も数段階のレベルアップした顔で、レッスンに登場しました。
発表会の前と後。
びっくりするぐらい、大人になっているみんなです。
つくづく「100回の練習より1回の本番」だな~