HIBARIピアノ教室レッスン日記♪

ピアノのレッスン日記、その他ヒバリ先生が見聞きした音楽関係・芸術関係etcの日記。

ブルクミュラー・イタリア語講座 その2

2011年11月11日 | ブルクミュラー
Mちゃん(中1):
続いてMちゃんのレッスン。ブルクミュラーの新しい課題「バラード」です。
クラシック音楽で言う「バラード」は フランス語で、曲の形式のひとつです。
歴史的な物語性を含んだ叙事詩、と言ったような意味で、ドラマチックな内容です。
J-POPなんかで使われている「バラード」・・・ゆったりしたリズムのロマンチックなラブソング、みたいなのとは別もんなので 気をつけましょう。

さあ、Mちゃんも、曲のイメージをつかむために、書き込まれている音楽用語のイタリア語講座だ。
「一番初めのところに書いてある表情記号を 読んでみて?」
「"misterioso"・・・ミステリオソ? 」
「イタリア語だから! イタリア語らしく読んで!」
「あっ、そうか。ミステリオーソ?!」
「あたりー\(^O^)/ 」
イタリア語は、だいたい語尾を伸ばして派手にアクセントをつければ当たりなのさ
「で、意味はなんだ? ほとんど英語と同じだよ。こんな言葉、あるよね?英語で・・・」
「えーと。。。ミステリアスに、かな」
「そうそう。その通り! だけど、ミステリアスにってどんな意味?」
「うーん、ちょっと恐い感じ?不気味っていうか」
「だね。なんか事件が起こりそう、みたいなね?」
「うんうん」
読んで字のごとく、冒頭はミステリアスなpの音で始まります。
そして最後。
「ジャーン!ってポーズするところの"risoluto"は、何て読むか?」
「リ、ソ、ル、ト・・・」
「so はゾ、って読むよ。そして、イタリア語だから」
「リゾルート!\(^O^)/」
そうそう、その調子
リゾルートは「決然と」っていう意味です。
さあ、これで、初めも終わりも、どんな感じかわかりましたね。
来週は、スペクタクル叙事詩「バラード」を ドラマチックに仕上げましょう。

ブルクミュラー・イタリア語講座

2011年11月11日 | ブルクミュラー
M3ちゃん(中1):
今日から「ブルクミュラー」を始めました。
中学生になっての開始なので、小学生がやるのと違って、すぐに1曲を仕上げることができます。
今日1回のレッスンで、1曲目の「素直な心」が完成し、次の「アラベスク」もひととおり弾いてみるところまでできました。

私は「ブルクミュラー」が ピアノ奏法の入門教材として とてもいいと思い、生徒たちに与えています。

「ブルクミュラー」の良い点:
1.ひとつの曲で ひとつのテクニックを学習するような仕掛けになっている。(ちなみに「素直な心」は8分音符、「アラベスク」は16分音符)
2.それぞれの曲は ただの練習曲というよりも、いろんな表情を持った「小品」として、イマジネーションをかき立てる魅力があり、楽しんで弾くことができる
3.簡単な音楽用語がほどよく書き込まれていて、これを経験し、覚えることができる。

以上のようなことです。
今日は、M3ちゃんに、3つ目のメリット「音楽用語」をたっぷり利用してみました。
「いちばんはじめに、dolce って書いてあるね。ドルチェって、よくいろんなところにつけられてるよねって、前、M3ちゃんも言ってたね。どんなところにあるのかな」
「お菓子!」
なるほど。食いしん坊のM3らしい着眼点だ。
「お菓子かぁ。なるほど。ドルチェって、どんなお菓子かなあ」
「うーん、なんか、トローッとしてるっていうか・・・味は甘い」
「そうね。dolceって、だいたいそんな意味だよ」
「『甘い』って意味?!
うーん、味方面っていうか・・・『柔らか』方面かな。優しく、とか可愛らしく、とかふんわりと、みたいな」
「あ、そうか・・・」
「今度、ほかの曲でdolceって記号みたら、そのお菓子のこと思い出してね。『決して"堅焼きセンベイ"ではない』って」
「わかった」
「じゃ、この、まん中のところにある"dolce e poco riten." ドルチェはわかるね。"e" は、英語の"and"と同じ意味だよ。アンドって何?」
「えと・・・"おわり"?」
「それは"エンド"でしょー!アンドだよ、アンド!」
ソファーでマンガを読んでいたMちゃんが、すかさずツッコミ。

このようにして、「音楽用語・イタリア語講座」は楽しく進んでいくのでした・・・