「レ・ミゼラブル百六景」鹿島 茂・著 文春文庫 ¥860
をご紹介します。
初出は 1987年の単行本ですが、このほど映画「レ・ミゼラブル」の公開に先立ち、文庫化されて、文春文庫の中に登場しました。
超大河小説「レ・ミゼラブル」のあらすじに沿って、合計百余の場面を設定し、フランス文学者である著者の解説がなされています。
見開きページの片側にはすべて原書版の挿絵が挿入されていて、小節の文章に表わされていない当時のパリの風景や風習、人々の考え方などがよくわかります。
挿絵って、作品が書かれた当時(19世紀)の美しいリトグラフですから、それを見るだけでも非常な価値があると思います。
”なぜジャン・ヴァルジャンは、パリのその街区に身を隠したのか?
里親から虐待を受けるコゼットが、夜店で見ていた人形はどこ製か?
19世紀の美麗な木版画230葉を106シーンに分け、骨太なストーリーラインと、微に入り細を穿った解説で、“みじめな人々”の物語をあざやかに甦らす。
長大な傑作の全貌がこれ一冊でわかる。”
(Amazon・「BOOK」データベースより)
小節を読んだだけではわからない、19世紀のフランスの社会背景や裏話、人々の宗教観や貨幣価値などが、この本を読んで初めて「ああ、そういうことだったのか」とわかってきます。
おすすめです!
なお、レビューなどで「これを読んで映画に臨めば、予備知識ができてわかりやすい」という意見もありますが、ヒバリとしてはあくまで、小説や映画を観た人が、より深く内容を知るためのもの、というスタンスをおすすめします。
旅行した時のビデオや写真は、旅行で体験した数々の思い出を もう一度楽しんで思い出すこと。
旅行してないのに 人が旅行したときのビデオや写真を見せられても、楽しさは伝わらないと思いませんか?
それとおんなじことだと思うんで、やっぱり映画を観てから、読むことをおすすめしたいです。
をご紹介します。
初出は 1987年の単行本ですが、このほど映画「レ・ミゼラブル」の公開に先立ち、文庫化されて、文春文庫の中に登場しました。
超大河小説「レ・ミゼラブル」のあらすじに沿って、合計百余の場面を設定し、フランス文学者である著者の解説がなされています。
見開きページの片側にはすべて原書版の挿絵が挿入されていて、小節の文章に表わされていない当時のパリの風景や風習、人々の考え方などがよくわかります。
挿絵って、作品が書かれた当時(19世紀)の美しいリトグラフですから、それを見るだけでも非常な価値があると思います。
”なぜジャン・ヴァルジャンは、パリのその街区に身を隠したのか?
里親から虐待を受けるコゼットが、夜店で見ていた人形はどこ製か?
19世紀の美麗な木版画230葉を106シーンに分け、骨太なストーリーラインと、微に入り細を穿った解説で、“みじめな人々”の物語をあざやかに甦らす。
長大な傑作の全貌がこれ一冊でわかる。”
(Amazon・「BOOK」データベースより)
小節を読んだだけではわからない、19世紀のフランスの社会背景や裏話、人々の宗教観や貨幣価値などが、この本を読んで初めて「ああ、そういうことだったのか」とわかってきます。
おすすめです!
なお、レビューなどで「これを読んで映画に臨めば、予備知識ができてわかりやすい」という意見もありますが、ヒバリとしてはあくまで、小説や映画を観た人が、より深く内容を知るためのもの、というスタンスをおすすめします。
旅行した時のビデオや写真は、旅行で体験した数々の思い出を もう一度楽しんで思い出すこと。
旅行してないのに 人が旅行したときのビデオや写真を見せられても、楽しさは伝わらないと思いませんか?
それとおんなじことだと思うんで、やっぱり映画を観てから、読むことをおすすめしたいです。