Y子ちゃん(中1):
ブルクミュラーの最後の曲「貴婦人の乗馬」が、ほぼ完成に近づきました。
間違っていた音や 指使いを直して、フレーズのアタックとリリースを丁寧に仕上げて、来週完成してきてね、ということになったのですが、Y子ちゃんも中学生なので 発表会の曲も早めに考えないとね。
「どういう感じの曲がいい?」ときくと、
「うーん・・・ゆっくりした静かな曲は、上手に弾けばきれいだけど、Y子はそんなふうにできないから、よくないと思う」という返事です。
「それはいえるね」
「うん」
「じゃー速い曲で」
「うん」
「元気で」
「うん」
「明るい」
「うん!」
Y子ちゃんはニッと笑いました。
そだね。やっぱ、まだ12才だから。
元気で明るい曲が一番だ。
前に、Y子ちゃんのお母さんが
「そうなんですよ。いっつも、元気で明るい曲、ってそればっかりで・・・もうちょっと別の感じもやればいいのに」
と言ってましたが、この年で「暗くて病的な曲がいい」などという子どもがいたら、そのほうが問題でしょう・・・
というわけで、Y子ちゃんの発表曲のコンセプトは、今年も「元気で明るい曲」ということになりました。
さらに、Y子ちゃんはスポーツマンなので、速いテンポでかけ上がったりかけ下りたり、という、スポーツ的な発散の気持ちよさのある曲がいいかな、ということで本人の同意を得ました。
ブルクミュラーの後は「ソナチネアルバム」に入ることになるので、とりあえずその本を渡し、
「この中のをやってもいいし、他にこんな感じのもあるし」といくつかプレゼンした結果、ベートーヴェンのロンドが気に入ったので、たぶんその曲を弾くことになると思います。
こんなY子ちゃんが、いつか「しっとりとメランコリックな曲が弾きたい」などという日は訪れるのであろうか・・・
ブルクミュラーの最後の曲「貴婦人の乗馬」が、ほぼ完成に近づきました。
間違っていた音や 指使いを直して、フレーズのアタックとリリースを丁寧に仕上げて、来週完成してきてね、ということになったのですが、Y子ちゃんも中学生なので 発表会の曲も早めに考えないとね。
「どういう感じの曲がいい?」ときくと、
「うーん・・・ゆっくりした静かな曲は、上手に弾けばきれいだけど、Y子はそんなふうにできないから、よくないと思う」という返事です。
「それはいえるね」
「うん」
「じゃー速い曲で」
「うん」
「元気で」
「うん」
「明るい」
「うん!」
Y子ちゃんはニッと笑いました。
そだね。やっぱ、まだ12才だから。
元気で明るい曲が一番だ。
前に、Y子ちゃんのお母さんが
「そうなんですよ。いっつも、元気で明るい曲、ってそればっかりで・・・もうちょっと別の感じもやればいいのに」
と言ってましたが、この年で「暗くて病的な曲がいい」などという子どもがいたら、そのほうが問題でしょう・・・
というわけで、Y子ちゃんの発表曲のコンセプトは、今年も「元気で明るい曲」ということになりました。
さらに、Y子ちゃんはスポーツマンなので、速いテンポでかけ上がったりかけ下りたり、という、スポーツ的な発散の気持ちよさのある曲がいいかな、ということで本人の同意を得ました。
ブルクミュラーの後は「ソナチネアルバム」に入ることになるので、とりあえずその本を渡し、
「この中のをやってもいいし、他にこんな感じのもあるし」といくつかプレゼンした結果、ベートーヴェンのロンドが気に入ったので、たぶんその曲を弾くことになると思います。
こんなY子ちゃんが、いつか「しっとりとメランコリックな曲が弾きたい」などという日は訪れるのであろうか・・・