HIBARIピアノ教室レッスン日記♪

ピアノのレッスン日記、その他ヒバリ先生が見聞きした音楽関係・芸術関係etcの日記。

リズム感抜群、ワン・ノート・サンバ♪

2013年03月01日 | ジャズ曲・洋楽・ポピュラー曲
Mちゃん(中2):
M3ちゃんと同じく、学年末テストがようやく済んで、ホッとしたというよりは消耗した(?)といった印象・・・
ウォーリー3号(忘れん坊チーム第3メンバー、という意味)のMちゃんではありますが、実は誇り高く目標も高い女性なので(とヒバリ先生は見抜いている)、試験期間中は努力したのであろうと思われます。
それでも、ピアノは休まず、よく頑張りました。
先週は試験前日だというのに、「今日、この曲終わったら、発表会の曲決めると思って」と、練習中だった「マシュ・ケ・ナダ」のアドリブを全部完成し、曲を仕上げてきたのでした。
そして決めた「発表会の曲」。
今年のMちゃんの曲は、ボサ・ノヴァの「ワン・ノート・サンバ」に決定しました。
タイトルからもわかるように、メロディーの主体となる音が「ワン・ノート」つまり、1つしかありません。
1つだけの音で、どうやってメロディーを聞かせるか?
それは1にも2にも、躍動感あふれるリズムにかかっているのです。
リズム感抜群のMちゃんにこそ、「ワン・ノート・サンバ」はピッタリというものでしょう。

先週、曲を決めたとき、手ごろなピアノ譜面がなかったので、ありあわせのエレクトーン楽譜を1コーラス分だけコピーして渡し、 「伴奏はコードでつけておいて。リズムはこれで」と、とりあえず伝えました。
なんとMちゃんは、即座に右手のメロディーを弾き、左手のコードネームを見ながらボサ・ノヴァのバッキングを弾き、なんとか1コーラス目を形にすることができたのでした。
すごいぞー\(^o^)/
だってね、その「コード進行」というのは、たとえば Em7 → E♭maj7 → Dm7 → D♭7 みたいなものなんですよ。
これを即座に鍵盤上で構成しながら、ボサ・ノヴァのリズムで弾ける中学生って、なかなかじゃないですか?!

そして今日は、先週渡したエレクトーン楽譜も見なくていいほど、コードの流れもリズムの流れも「はいって」いて、ポイントポイントをアドヴァイスする先生の言葉だけで ちゃんと「ワン・ノート・サンバ」を弾きこなしているMちゃんです。
本人は「だって、すっごいがんばって、記憶を呼び覚ましながら弾いてるんだもん」と言いますが、記憶でボサ・ノヴァが弾けるものではありません。
Mちゃんが「記憶」だと思ってる、自分のアタマの中から出てくる和音の響きやリズム、それは、Mちゃん本人の中にある「センス」というものなんですよ。
楽譜は、その「センス」の裏付けやガイドとなってるだけでね。
わかるかな? わっかんねーだろうな~ (このギャグも、みんなにはわっかんねーだろうな~ 古すぎて)

というわけで、M&M二人とも、そろって個性豊かな天才を発揮してくれた、今日のレッスンでした!


ジャズピアノに慣れてきた♪

2013年03月01日 | ジャズ曲・洋楽・ポピュラー曲
M3ちゃん(中2):
学年末テストが終わって、ホッとした様子で現れました。

発表会にと練習している「サムデイ・マイ・プリンス・ウィル・カム(いつか王子様が)」。
今日は以前に比べ、ずいぶん硬さが取れて、きれいな音になってきました。
先週までは、音を間違えないように! 和音をちゃんとつかめるように! などと とても力んで弾いている感じがありました。
一生懸命に弾くあまり、ピアノの鍵盤も叩くようになってしまうため、音はうるさくなるし、自分もとても疲れてしまっていたのです。
ところが今日は、前半など特にふわっとしたきれいな音が出て、テンポも走らず、
「おお・・・これなら・・・」というような音色が出るようになってきています。
ようやく、本来 M3ちゃんの持ち味であった「美しく歌うような音色」を取り戻しはじめたようです。

初めてジャズをやって、今までのクラシックとはまるで違う弾き方にとまどい、力が入ってしまっていたのが、何度も弾くうち ジャズの音使いにも慣れ、自分の音色や歌い方に耳を傾ける余裕が出てきたのでしょうか・・・

1カ月近くもやっていた「テーマ部分」が ようやく軽やかに弾けるようになってきたので、いよいよ、2コーラス目のアド・リブ部分へと進めることにしました。
1コーラス目のコード進行はそのままに、右手が自由なリズムで 踊るようにアド・リブメロディーを奏でます。

ジャズピアノのアド・リブは、クラシックのようなレガートでは弾きません。
ひとつひとつの音が、全部ハッキリと「立った音」で聞こえるように、ノン・レガートあるいはマルカート、という弾き方で弾くのです。
「ジャズの音は、ひと粒ひと粒、チャーハンのお米みたいに弾いて!お米がひと粒ひと粒、パラッパラになるように。ベッタリとか、ねっちりとか、そういうゴハンにならないように。」
先生の、わかったようなわからないような説明に、M3ちゃんは「パラパラゴハンの音」を追及しながら 何度も弾いてみています。
ときおり、「それよ、その音!」というような音が出て、「やったー」という手ごたえを感じることも。

試行錯誤しながらも、一歩一歩、ジャズピアノが板についてきてる!
すっごく素敵な演奏に仕上がりそうな予感がします。
がんばれ。