HIBARIピアノ教室レッスン日記♪

ピアノのレッスン日記、その他ヒバリ先生が見聞きした音楽関係・芸術関係etcの日記。

Rちゃん、自然体の音楽センス

2021年01月15日 | レッスン日記(小中高生)

Rちゃん(小4):

今年初めてのレッスンです。

去年1年間、ヒバリ教室の生徒たちはみんなよくがんばって、どの子もどの人もすばらしい進歩を見せてくれました。

そして、その中でも特に飛躍的に進歩した人を挙げて、と言われれば、私はまずRちゃんを一番目に推したいです。

「進歩した」というか、あるいは、本来Rちゃんが持っている音楽的才能が、表に現れてきた、と言った方がいいかもしれません。

Rちゃんがクリスマス発表会で弾いたソロ曲は「パイレーツ・オブ・カリビアン」でした。

勇ましく、ドラマチックで重厚な和音使いの曲です。

曲の構成やフレージングが独特で、ある意味大変難しい曲なのですが、Rちゃんの手の形やタッチがピアニスティックで、とてもいいことに気づいていたヒバリ先生が、あえてタッチを生かせるこの曲を強く推したのでした。

私がにらんだ通り、Rちゃんは「パイレーツ・オブーカリビアン」を力強く、生き生きと弾いて期待に応え、彼女の良さを存分に発揮してくれました。

また、今回は初めて、保育園生のちいさい仲間のために、ピアノ伴奏や打楽器伴奏という体験をしたのですが、ピアノの「スヌーピー」のバッキングのノリはバッチリ、そして打楽器「ギロ」のなめらかな音色も秀逸でした。

そしてオープニングの全員合奏では初めての鉄琴で、あっと驚くようなしなやかな手首のスナップを見せてくれました。

去年1年間で大躍進したと思うRちゃんなんですが、ちょっと残念なのは、本人がそのことにあまり気づいてないんじゃないかなあ、ということ(?)

今年初めてのレッスンの今日も、レッスン室のドアを入ったとたんに 先に来ていたCちゃんに「わっ!\(^o^)/」とおどかされて「ギャー-!」と叫ぶのもお約束通り、エレクトーンのサンバリズムに合わせて、Cちゃんと二人で踊りまくるのもお約束通り。

ま、変にプライド持ったりしないで自然体なのが、Rちゃんの良いところでもあるのでしょう。

今年も自然体で、だけど非凡な才能を惜しみなく発揮して成長してほしいと思っています。

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「エリーゼのために」指使いとフレージングのコツは「もち、もち、おぞうに~」

2021年01月15日 | クラシック曲

Cちゃん(小3):

「こんちはー。本、持ってきたよ」

今日が今年初めてのレッスンですが、先週、ひょっこり顔を出していたので、教室に来るのは2回目です。

持ってきたのは、おじいちゃん・おばあちゃんのお家にあったのをもらったというピアノ曲集です。

昔おばあちゃんたちが使ったものでしょうか。お正月休みに行ったときにもらったそうです。

「エリーゼのために」、「紡ぎ歌」など、昔からの発表会定番曲がいくつも収録されていて、Cちゃんはさっそく「エリーゼのために」を少し教わってきていました。

「はじめの所だけは弾けるよ」と、両手で「A」の部分を弾いてくれました。

「うん、ちゃんと弾けてるね」先生は言いました。

「ちゃんと弾けてるんだけどね、今聞いて、今年の目標が決まったよ」

「え、何、何?」Cちゃんは知りたがりました。

「それは!ここに貼っておこう」

先生は付せんを出しました。

「Cちゃんが書きたい~」というのでエンピツを渡して、先生は言いました。

「指番号を守ること!! コレだよ」

去年のクリスマス発表会で、初めてソナチネを弾いたときに、指番号を守らなくてどんなに苦労したか。でしょ?!

「うん、そうだったね。『指・・番号・・を・・・守る・・・』」

Cちゃんはせっせと付せんに書き込んで、「エリーゼのために」のタイトルの横に貼りました。

よしっ。今年は指番号を守ることが課題だよ。

なぜなら、的確な指で弾くことで、音の仕上がりがまったく違ってくるんだからね。

「たとえば」

先生は言いました。

「この、左手の伴奏、最初のAmの3つの音なんだけど。これを『ラミラ!』というひとつの言葉みたいに、一息で弾かないといけない。それには指使いをきちんとしたものにしないと、きれいに弾けないの。『ラミラ』という形に手を広げておいて、一気にラミラ!と弾いて手をスッと抜く」

Cちゃんはさっそく、「ラミラ!」の弾き方をやってみています。

「こういう区切りを『フレーズ』って言うんだけど、これは文章を読んだり話したりするのと同じことなの。たとえば、『今日、学校に行きました』って言うとするよ。よく聞いてみると、『行きました』の『ました』は、同じ強さで言ってないはず。『まーしーたー』じゃなく、『た!』!の音はスッと軽く言ってるはず。」

「そうだね!言葉に合わせるといいんだね」

Cちゃんはフレーズの抜き方に納得できたようです。

「それならさ、コレに言葉つけようよ。Rちゃんがやってたみたいに」Cちゃんが思いついて言いました。

去年のクリスマス発表会のとき、Rちゃん(小4)が「パイレーツ・オブ・カリビアン」に「味噌ラーメン、塩ラーメン、チャーシューメン、ギョーザ!」と歌詞を付けて見事に弾いたので、Cちゃんも「おもしろそう!」と思ってたようです。

「そうだね!それいいね。そうしよう」先生も賛成し、

「お正月だから『おぞうに』とかさ、おせち料理がいいよ」とCちゃん大はりきり。

さっそく一緒に歌詞を考えました。とりあえず冒頭の部分はこんな感じ。

♪ おもち、もち、おぞうに~

 くろまめ~ きんとん~

 もち、もち、もち、おぞうに~

 くろまめ~ かずのこ~

同じメロディーには同じ歌詞が入ります。

そして くろまめ! かずのこ! と自然な発音で言うのと同じように、ピアノのフレーズも自然体でスッ!と抜くのです。

なんだか真面目なベートーヴェンさんには申し訳ないような「エリーゼ」になりそうですが、演奏の方は柔らかなフレージングを目指せそうです。

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